エクセルで日付を自動更新したいときは、TODAY関数(トゥデイ関数)を使うと便利です。
この記事では、TODAY関数で日付を自動更新する方法を解説するとともに、DATE関数(デイト関数)で簡単に作れる、毎月1秒で日付を更新できるカレンダーの作り方を解説します。
この記事ではExcelCamp講師が研修で実際に説明している手順に沿って、内容を解説いたします。
ショートカットキーの表記について
ExcelCampではショートカットの表記を以下に統一しています。
・「&」は同時に押すショートカットです。たとえばCtrl&Cなら、Ctrlキーを押しながら同時にCキーも押すことで発動します。
・「+」は順番に押すショートカットです。たとえばAlt+E+Lなら、Altキーを押した後に一度指を離し、E、Lキーをそれぞれ順番に押すことで発動します。
日付を自動的に表示する関数(TODAY関数)
日付の自動入力には、TODAY関数が便利です。
まず、日付を入力したいセルに移動します。今回はA1セルに日付を入力してみましょう。
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日付を表示させたいセル上で、=TODAY(と入力します。
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()の中には何も入力せず、そのままEnterキーを押します。
※)も入力不要です。
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今日の日付が自動的に表示されました。
この関数は、PCの内蔵時計を参照して日付を表示する仕組みになっているので、日付が変わると表示される日にちも自動的に切り替わります。
日付を一瞬で入力するショートカット(Ctrl&;)
実は、Ctrl&;(セミコロン)のショートカットを使えば今日の日付を一瞬で入力できます。
日付を表示させたいセルに移動します。
今回もA1セルで試してみましょう。
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A1セル上で、Ctrlキーを押しながら;キーを押します。

今日の日付が表示されました。
TODAY関数とCtrl&;の違いは「日付が自動更新されるかどうか」
TODAY関数とCtrl&;は、どちらも日付を自動的に入力できる便利な機能です。
その違いと使い分けについてご説明します。
TODAY関数とCtrl&;の違いは「書いた日付が自動的に更新されるかどうか?」です。
TODAY関数:書いた日付が自動的に更新される
Ctrl&;:書いた日付が自動的に更新されない
TODAY関数はタスクの日数計算や社員の入社年数など、今日を起点に計算したいものに使うと良いでしょう。
Ctrl&;はカレンダーや見積書、請求書など、日付をそのまま残しておきたいものに向いています。
1秒で更新できるカレンダーで毎月の作業を楽に!
営業日カレンダーやシフト表など、エクセルでカレンダーを作る機会は多いですよね。
でも、毎月手動で月日を更新するのはすごく手間がかかります。
ここでは、毎月簡単に更新できるカレンダーの作り方をご紹介します。
難しい関数は不要で、DATE関数のみで簡単に作れるカレンダーです。
- DATE関数の書き方
- 更新1秒!カレンダーの作り方
について、順にご説明します。
DATE関数の書き方
DATE関数は「年」「月」「日」をそれぞれ指定して、日付データを作る関数です。
「年」「月」「日」が分かれているリストから、日付データを作成したいときに使えます。
書き方も簡単です。
まず、=DATE(と入力します。
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次に、「年」「月」「日」をそれぞれカンマで区切って入力します。
下図では直接「年」「月」「日」を入力していますが、セルを選択して入力もできます。

Enterキーを押すと、日付データに変換してくれます。

この関数を使うと、毎月簡単に更新できるカレンダーが作れます。
更新1秒!カレンダーの作り方
まず、カレンダーを作成したい「年」と「月」を入力します。
下図の場合、「年」はA1セル、「月」はA2セルに入力されています。
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カレンダーの1日にあたるA5セルには、=DATE(A1,A2,1)と入力します。
「年」と「月」はA1セル、A2セルを引数に使い、「日」は1を直接書きましょう。
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2日にあたるA6セルには、先ほどの1日のセルに1日追加して表示されるよう、=A5+1と入力します。
日付データは数値のように計算できるので、このような入力が可能です。

次に、A6セルに入れた数式を、日付を入力したい範囲のセルにコピーします。
下方向へのコピーにはCtrl&Dのショートカットを使うと便利ですので、使い方をご紹介します。
まず、A6セルを起点にして、日付を入力したい範囲を選択しましょう。
カレンダーなので、31日分のセルを選択する必要があります。
A35セルまで選択してください。

この状態でCtrlキーを押しながらDキーを押すと、A6セルの数式を一気にコピーすることができます。
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カレンダーが作成できました。
7月から8月にカレンダーを更新したいときは、「月」を8月にするだけで、カレンダーの日付も一瞬で全て更新されます。
このカレンダーは一度作ってしまえば、毎月更新しながら使っていけるのでとても便利です。
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「月」によっては、月末の表示を増減させるなどの調整が必要になります。
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上記のカレンダーでは曜日も「月」が変わると自動的に更新されるようになっています。
曜日の自動更新もしたい!という方は、下記の記事もぜひご覧ください。
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さらに、上記のカレンダーでは土曜と日曜がグレーになっています。
これも、「条件付き書式」の機能を使うことで簡単に設定可能です。
下記の記事で紹介していますのであわせてご覧ください。
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最後に、日付のコピーで使ったショートカットCtrl&Dはエクセルの効率を上げるのに必須ですので、ぜひ覚えておくと良いでしょう。
詳しくは、下記の記事で解説しています。
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