SUMIFS関数の書き方
=SUMIFS(合計範囲, 条件範囲1, 検索条件1, 条件範囲2, 検索条件2, …)
合計範囲:合計したい数値の範囲を選択します
条件範囲1:1つ目の検索したい条件が含まれる範囲を選択します
検索条件1:1つ目の検索条件を書きます
条件範囲2:2つ目の検索したい条件が含まれる範囲を選択します
検索条件2:2つ目の検索条件を書きます
POINT
①範囲はすべてF4キーで絶対参照する
※PCによってはFnキーを押しながらF4キーを押す必要があります。
②範囲はすべて「列選択」で指定する
③「条件範囲」と「合計範囲」の範囲の広さはすべて一致させる
SUMIF関数の書き方
=SUMIF(条件範囲, 条件, 合計範囲)
※SUMIFS関数とは「合計範囲」を書く位置が違うので注意
「渋谷店」の「商品A」の売上の合計など、複数の条件をつけて合計値を出したい時はSUMIFS関数を使います。
この記事では、はじめて使う人にもわかりやすく、SUMIFS関数の書き方や注意点、便利な応用技をご紹介します。
この記事ではExcelCamp講師が研修で実際に説明している手順に沿って、解説いたします。
SUMIFS関数とは?
SUMIFS関数は複数の条件を設定し、そのすべてに当てはまる数字のみ合計したい時につかいます。SUM関数(合計)とIFS関数(複数条件)の機能を融合した関数です。
例えば、「A商店」の「りんご」の合計をSUMIFS関数を使って出すには次のように書きます。
書き方を覚えればとても簡単ですので、以下詳しく解説します。
SUMIFS関数の書き方
SUMIFS関数の書き方
=SUMIFS(合計範囲, 条件範囲1, 検索条件1, 条件範囲2, 検索条件2, …)
合計範囲:合計したい数値の範囲を選択します
条件範囲1:1つ目の検索したい条件が含まれる範囲を選択します
検索条件1:1つ目の検索条件を書きます
条件範囲2:2つ目の検索したい条件が含まれる範囲を選択します
検索条件2:2つ目の検索条件を書きます
SUMIFS関数の書き方は、まず「合計範囲」を書き、以降「条件範囲,検索条件」を1セットとして繰り返すように書きます。
=SUMIFS($D$5:$D$13,$B$5:$B$13,$F$5,$C$5:$C$13,G5)
合計範囲:$D$5:$D$13
条件範囲1,条件1(1セット目):$B$5:$B$13,$F$5
条件範囲2,条件2(2セット目):$C$5:$C$13,G5
はじめに「合計したい数値の範囲」を選び、
以降は「条件範囲,条件」を1セットとして繰り返し書いていくだけです。
検索条件は“りんご”と直接文字を入力することもできます。
“*りんご*”と書けば、「りんごジュース」「りんご飴」「焼きりんご」など、りんごを含む文字すべてを条件に設定することも可能です。
セル参照で「*(ワイルドカード)」を使いたい場合は、
“*”&C5&”*”と書きます。
条件によく使う「論理記号」一覧
論理記号 | 説明 | 書き方の例 |
---|---|---|
> | より大きい | >10、“>”&C3 |
< | より小さい | <10、“<“&C3 |
>= | 以上 | >=10、“>=”&C3 |
<= | 以下 | <=10、“<=”&C3 |
<> | 一致しない | “<>りんご”、“<>”&C3 |
「より大きい」「以下」「一致しない」などの条件を書くことが多く、上記の表は覚えておくと便利です
上記に加えて*(ワイルドカード)もよく使います。
それぞれの書き方やポイントは以下の記事で解説しています。
SUMIFS関数を書くときの注意点
注意点1:範囲はすべてF4キーで「絶対参照」に設定
条件範囲(範囲)と合計範囲は、書いた瞬間にF4キーを押して絶対参照にすることをおすすめします。
範囲を絶対参照にしないと関数を下にコピーした時に、
相対参照で範囲も下にズレていってしまいます。
注意点2:範囲はすべて「列選択」で指定する
B5:B13のように範囲を限定して書くと、B14セル以降にリストを書き加えた時に自動反映されてくれません。
関数を書いたあとにリストを書き加える可能性がある場合、列選択で範囲を選んでおくと便利です。
列選択のショートカット
Ctrl&Space
ショートカットは上記の通りで、範囲がB:B、C:Cのように書かれていれば成功です。
※(Fn+)F4キーでドルマークは付けておく($B:$B、$C:$C)
基本的にSUMIF関数は列選択で範囲を書くことを意識してください。
関数を書いたあとにリストを書き加える可能性がある場合、列選択で範囲を選んでおくと便利です。
列選択のショートカット
Ctrl&Space
ショートカットは上記の通りで、範囲がB:B、C:Cのように書かれていれば成功です。
※(Fn+)F4キーでドルマークは付けておく($B:$B、$C:$C)
基本的にSUMIFS関数は列選択で範囲を書くことを意識してください。
注意点3:「条件範囲」と「合計範囲」の範囲の広さはすべて一致させる
上記のように、条件範囲(範囲)と合計範囲の広さが一致していないとエラーが出ることがあります。
Excelが空気を読んできちんと計算してくれることもありますが、正しい書き方ではないです。
・列選択をするなら両方を列選択する
・範囲指定なら広さを一致させる
このルールを守って書いてください。
ピボットテーブルを使って条件を出す方法
ピボットテーブルを作成:Alt+N+V+T+Enter
リストに数値を入力する必要がある場合はSUMIFS関数が便利ですが、記入の必要はないが合計の数値を確認したいときには、ピボットテーブルの利用が便利で速い場面があります。
右のピボットテーブルのフィールドで「店舗」「果物」「値段」にそれぞれチェックを入れれば、
勝手にそれぞれの合計値を算出してくれます。
関数を書く手間を削減してくれるので、気になる方はこちらの記事も合わせてご覧ください。
休日「1日」を投資して、平日の生産性を最大「20倍」にするExcel研修
私たちが提供するExcel研修「上位1%を目指す!ExcelCamp」では、これまで延10,000名以上の方に研修を受講いただき、受講者満足度は9.71(※)という大変高い評価を頂いております。
※10点満点中の評価の平均値。
休日1日を研修に使うのは「やや重たい」というご意見もいただきます。
しかし、本当にExcelスキルを実践で使えるレベルで高めるとなると、通常数年はかかるものです。
実際にExcelCampで教える内容は、代表の中田が業務コンサルタントとして数年間、毎日10時間以上Excelと向き合った結果ようやく生まれたスキルです。
そのことを考えると、休日の「たった1日」を投資して、その後のExcel業務の生産性を圧倒的に高めることは決して悪くない選択だと思います。
参加者の中にはお伝えしたスキルを仕事の現場で活かし、生産性が「20倍」になったという事例もあります。
動画サービス「bizplay(ビズプレイ)」で研修の一部を無料公開中!
※全4回の動画のダイジェスト版です。
※第1~4回の内容をフルで視聴するには、bizplayへの無料会員登録が必要です。
現在セミナー動画見放題サービス「bizplay」で、ExcelCamp Day1の講義内容の一部を無料配信しています。
全4回に分けてExcelが得意になるための考え方や覚えておくべき基本操作を解説していますので、Day1への参加を迷われている方はぜひ一度ご覧ください。