エクセルで合計範囲に条件をつける「SUMIF関数」の書き方を解説!効率化のコツ、複数条件の場合も。

SUMIF関数の書き方
=SUMIF(条件範囲, 検索条件, 合計範囲)

条件範囲:検索したい条件が含まれる範囲を選択します
検索条件:条件を書きます
合計範囲:合計したい数値の範囲を選択します

POINT
①範囲はどちらもF4キーで絶対参照する
※PCによってはFnキーを押しながらF4キーを押す必要があります。
②範囲はどちらも列選択がおすすめ
③「条件範囲」と「合計範囲」の範囲の広さを一致させる
NG例:=SUMIF(A1:A100,”XXX”,D1:D200)
OK例:=SUMIF(A1:A100,”XXX”,D1:D100)

複数条件の場合
・SUMIFS関数を使う
=SUMIFS(合計範囲, 条件範囲1, 検索条件1, 条件範囲2, 検索条件2, …)
・ピボットテーブルを使う

「渋谷店の売上の合計」「7月の売上合計」など、なにか条件をつけて合計値を出したい時はSUMIF関数を使います。

この記事では、はじめて使う人にもわかりやすく、SUMIF関数の書き方や注意点、便利な応用技をご紹介します。

この記事ではExcelCamp講師が研修で実際に説明している手順に沿って、解説いたします。

ExcelCampはExcel初心者・苦手な方のための研修です。
・たった1日でExcel操作が「激変」します。
・講義中に反復練習するから、その場でExcelが得意になります。
・延べ10,000名以上が参加し、満足度は9.71(10点満点)です。

目次

SUMIF関数とは?

SUMIF関数とは、数値の合計範囲になにか「条件」をつけることができる関数です。関数名の由来は「SUM関数(合計)+IF関数(条件)」からきています。

たとえば「りんご」の値段を合計したい場合はこのように書きます。

ExcelCamp講師 野沢先生

書き方を覚えればとても簡単ですので、以下詳しく解説します。

SUMIF関数の書き方

SUMIF関数の書き方
=SUMIF (条件範囲, 検索条件, 合計範囲)

条件範囲:検索したい条件が含まれる範囲を選択します
検索条件:条件を書きます
合計範囲:合計したい数値の範囲を選択します

SUMIF関数では「条件範囲」「検索条件」「合計範囲」の3つを設定します。

ExcelCamp講師 野沢先生

例えばさきほどの「りんご」の例で、それぞれ解説します。

=SUMIF(B5:B13,E5,C5:C13)

条件範囲(範囲)B5:B13
検索条件C5
合計範囲C5:C13

B5~B13セルの中から「りんご(E5)」という言葉を探して、当てはまった行(C5~C13)の数値を合計して!という意味になります。

ExcelCamp講師 野沢先生

範囲が2つあるのでややこしいですが、Excelでは「合計」と書いてある範囲はすべて「数値が書かれた範囲をいれる」という共通のルールがあります。

合計範囲=合計したい数字を入れる範囲
ということがわかれば、ガイドを見ながら何を書くのか思い出せると思います!

検索条件は“りんご”と直接文字を入力することもできます。

“*りんご*”と書けば、「りんごジュース」「りんご飴」「焼きりんご」など、りんごを含む文字すべてを条件に設定することも可能です。

ExcelCamp講師 野沢先生

セル参照で「*(ワイルドカード)」を使いたい場合は、
“*”&C5&”*”と書きます。

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「~以上」や「~以下」などの条件を設定して数値の合計を求める

「~以上」や「~以下」などの条件を設定して合計を計算することができます。例えば「300円以上の商品の袋代を合計したい」といった場面で使います。

SUMIF関数の検索条件に300円以上を表す>=300を入力し(ダブルクォーテーション)で前と後ろを囲います。これで300円以上の商品の袋代だけが合計できました。

ほかにも「より大きい」「以下」「一致しない」などの条件を書くことが多く、上記の表は覚えておくと便利です。

論理記号説明書き方の例
>より大きい>10“>”&C3
<より小さい<10“<“&C3
>=以上>=10“>=”&C3
<=以下<=10“<=”&C3
<>一致しない“<>りんご”“<>”&C3

上記に加えて*(ワイルドカード)もよく使います。

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「同じ単語」を含む数値の合計を求める

複数の単語をまとめて検索し合計を求めることもできます。以下のように「箱」と付いた項目の数値を合計したい場合は、SUMIF関数の検索条件に*(アスタリスク)「箱」を入力し、前と後ろを(ダブルクォーテーション)で囲みます。

アスタリスクの場所を変えれば、いろいろな単語をまとめて検索することができます。

使用例説明
*水*「水」を含む文字列水 水道 軟水 炭酸水 浄水器
水*「水」で始まる文字列水 水道 水源巡り
*水「水」で終わる文字列炭酸水 軟水 湧き水

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SUMIF関数を書くときの注意点

注意点1:範囲はどちらもF4キーで「絶対参照」に設定

条件範囲(範囲)と合計範囲は、書いた瞬間にF4キーを押して絶対参照にすることをおすすめします。

ExcelCamp講師 野沢先生

範囲を絶対参照にしないと関数を下にコピーした時に

相対参照で範囲も下にズレていってしまいます

青色と紫色の範囲が下にズレてしまう

注意点2:範囲はどちらも「列選択」がおすすめ

B5:B13のように範囲を限定して書くと、B14セル以降にリストを書き加えた時に自動反映されてくれません

14行目のりんごの値段は、関数の参照範囲に含まれていない

関数を書いたあとにリストを書き加える可能性がある場合、列選択で範囲を選んでおくと便利です。

列選択のショートカット
Ctrl&Space

(運指)Windowsノート_列の選択_ショートカット1

ショートカットは上記の通りで、範囲がB:BC:Cのように書かれていれば成功です。
※(Fn+)F4キーでドルマークは付けておく($B:$B$C:$C)

ExcelCamp講師 野沢先生

基本的にSUMIF関数は列選択で範囲を書くことを意識してください。

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注意点3:「条件範囲」と「合計範囲」は広さを一致させる

上記のように、条件範囲(範囲)と合計範囲の広さが一致していないとエラーが出ることがあります。

ExcelCamp講師 野沢先生

Excelが空気を読んできちんと計算してくれることもありますが、正しい書き方ではないです

列選択をするなら両方を列選択する
範囲指定なら広さを一致させる

このルールを守って書いてください。

SUMIF関数で複数の条件を書きたい場合

複数の条件を書いて、全てに当てはまる数値の合計を出したい場合はSUMIFS関数を使います。

ExcelCamp講師 野沢先生

SUMIF関数:条件を1つだけ指定
SUMIFS関数:条件を複数指定

という違いがあり、SUMIFS関数の場合は先に合計範囲($D:$D)を指定してから条件を書きます。

条件が1つの場合もSUMIFS関数で書くことができるため、条件の数に合わせて使い分けずに一律SUMIFS関数を使うようにしてもOKです。

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ピボットテーブルを使って条件を出す方法

Windowsノート_ピボットテーブルを作成_ショートカット

ピボットテーブルを作成Alt+N+V+T+Enter

リストに数値を入力する必要がある場合はSUMIF関数SUMIFS関数が便利ですが、記入の必要はないが合計の数値を確認したいときには、ピボットテーブルの利用が便利で速い場面があります。

Altキー、Nキー、Vキー、Tキーを順番に押してピボットテーブルを作成します。
ExcelCamp講師 野沢先生

右のピボットテーブルのフィールドで「店舗」「果物」「値段」にそれぞれチェックを入れれば、

勝手にそれぞれの合計値を算出してくれます

関数を書く手間を削減してくれるので、気になる方はこちらの記事も合わせてご覧ください。

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