種類 | 書き方 | 説明 |
---|---|---|
COUNT関数 | =COUNT(範囲) | 数字の個数を数える(基本使わない) |
COUNTA関数 | =COUNTA(範囲) | データの個数を数える |
COUNTIF関数 | =COUNTIF(範囲,条件) | 条件に合うデータの個数を数える |
COUNTIFS関数 | =COUNTIFS(範囲1,条件1,範囲2,条件2,範囲3,条件3,…) | 複数の条件に合うデータの個数を数える |
Excel操作でよくある「データの個数」を数えたい場合、COUNT系の関数を使いこなせると便利です。
上記の表にまとめたようにCOUNT系関数は4種類ありますが、このうちCOUNT関数はほとんど使いません。
またCOUNTIF関数、COUNTIFS関数はよく使うのでぜひ覚えたほうがよい関数ですが、実践の場ではピボットテーブルを使ったほうが早くて便利なことが多いです。
この記事ではExcelCamp講師が研修で実際に説明している手順に沿って、解説いたします。
少し時間がある方は以下の記事で、ピボットテーブルの使い方を確認してみてください。
関数を入力せずにCOUNTIF、COUNTIFSと同じ結果を見やすく表示することができます。
関数の入力順序は覚える必要ありません。
ガイドが出てきてくれるので、ガイドを見て思い出せるようになればOKです。
この記事に重要ポイントをすべてまとめたので、もし不安な方は記事をブックマーク頂くと便利です。
数字の個数を数える「COUNT関数」の書き方
種類 | 書き方 | 説明 |
---|---|---|
COUNT関数 | =COUNT(範囲) | 数字の個数を数える(基本使わない) |
COUNT関数は、選択した範囲内の「数字データ」の個数を数える関数です。
上のデータの範囲では、「1」「2」「4」「5」の合計4つの数字データがあるので、COUNT関数の結果も「4」となります。
またExcelでは日付も数値データと認識されるので、日付データもCOUNT関数で数えることができます。
ただ、ほとんど使う機会はありません。
次に紹介するCOUNTA関数のほうがよく使います。
データの個数を数える「COUNTA関数」の書き方
種類 | 書き方 | 説明 |
---|---|---|
COUNTA関数 | =COUNTA(範囲) | データの個数を数える |
COUNTA関数は、選択した範囲内の「データ」の個数を数える関数です。
数値データも文字データも「データ」なので、7個のデータ全てがCOUNTA関数でカウントされます。
「 (半角スペース)」もデータとして扱われるので、セルが空白なのにCOUNTA関数でカウントされている場合は半角スペースが入っている可能性があります。
一気に削除したければ、Ctrl&Hの置換機能で効率よく削除できます。
条件に合うデータを数える「COUNTIF関数」の書き方
種類 | 書き方 | 説明 |
---|---|---|
COUNTIF関数 | =COUNTIF(範囲,条件) | 条件に合うデータの個数を数える |
COUNTIF関数は、数えるデータに条件をつけられる関数です。
まずは「範囲(青色)」を選び、「,(カンマ)」を押した後に「条件(赤色)」を書きます。
今回の場合、「青い範囲から、『社会人』と書かれたセルの数を数えて」という意味になります。
社会人は4人いたので、「4」と表示されます。
COUNTIF関数とCOUNTIFS関数には、便利に使うためのポイントが存在しますので、以下まとめて解説します。
ポイント1:範囲は「絶対参照」に設定する
COUNTIF関数で選択する「範囲」は、絶対参照にすることを癖づけてください。
絶対参照はF4キーでつけ外しができます。
※PCによってはFnキーも同時に押す
詳しい使い方は以下の記事で紹介していますので、ぜひ一緒に読んでください!
ポイント2:「以上・以下・含む」の活用
「売上が100万円以上の店舗数」
「年齢が30歳以下の参加者数」
「文字に『対象』が含まれているセルの数」
など、COUNTIF関数の条件で「以上」「以下」「含む」を使いたい場面がよくあります。
それぞれの演算子の書き方は以下のとおりです。
演算子 | 意味 | 使い方例 |
---|---|---|
> | より大きい | =COUNTIF(範囲,”>100″) 意味:「100より大きい」 |
< | より小さい | =COUNTIF(範囲,“<100“) 意味:「100より小さい」 |
>= | 以上 | =COUNTIF(範囲,”>=100″) 意味:「100以上」 |
<= | 以下 | =COUNTIF(範囲,”<=100″) 意味:「100以下」 |
<> | 一致しない | =COUNTIF(範囲,“<>社会人”) 意味:「社会人ではない」 |
* | 含む | =COUNTIF(範囲,“*社会人*”) 意味:「『社会人』を含む」 |
Excel関数で使える演算子はこちらの記事にまとめています。
ポイント3:可能な限り、範囲は「列選択」がおすすめ
選択範囲を列選択にすることで、リストの項目が増えても自動で更新されるCOUNTIF関数を書くことができます。
列選択をするショートカットは、CtrlキーとSpaceキーを同時に押します。
ただし、リストの上下に他の情報が入っている場合は、範囲外の情報までカウントしてしまうことがあるので、使い方には注意が必要です。
複数の条件に合うデータを数える「COUNTIFS関数」の書き方
種類 | 書き方 | 説明 |
---|---|---|
COUNTIFS関数 | =COUNTIFS(範囲1,条件1,範囲2,条件2,範囲3,条件3,…) | 複数の条件に合うデータの個数を数える |
COUNTIFS関数は、数えるデータに「複数の条件」をつけられる関数です。
例えば「社会人」の「参加者」の数を調べたい場合は、以下のように条件を書きます。
$C$18:$C$25(青色):条件範囲1(「社会人」の数を数える範囲)
G18(赤色):条件1(「社会人」を指定)
$D$18:$D$25(紫色):条件範囲2(「参加」の数を数える範囲)
H18(緑色):条件2(「参加」を指定)
条件範囲は絶対参照にします。
COUNTIFS関数は「条件範囲,条件」を1セットとして、カンマ(,)で区切ることでいくつでも条件を追加することができます。
逆に「条件範囲,条件」をセットで書かないとエラーが出ますのでご注意ください。
シミュレーションレポートなど、固定したフォーマットで利用する際にはCOUNTIFS関数を使います。
ただスポットで数を数えたいだけであれば、COUNTIFSをわざわざ書くよりもピボットテーブルで集計したほうが速くて便利なケースも多いです。
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