「ChatGPT Team Planでできることを知りたい」
「ChatGPT Team Planと他のプランとの違いが気になる」
このようにお悩みの方もいるのではないでしょうか。
ChatGPT Team Planは、企業組織内でChatGPTが使えるため業務の効率化に役立ちます。
本記事では、ChatGPTのTeam Planの概要や料金、使い方の手順を解説します。
最後に紹介する他プランとの比較や個人アカウントの連携方法、ChatGPT Team Planを利用するメリットもぜひ参考にしてみてください。
ChatGPTのアカウント登録がまだの場合は、以下の記事から登録方法を確認してみてください。
ChatGPT Team Planとは何か
ChatGPT Team Planとは、中小企業やプロジェクトチーム向けの、ChatGPTの新しいサブスクリプションプランです。
共同で利用できるワークスペースや管理ツールなどの、チームでの業務を効率化するための機能がたくさんあるのが特徴です。
企業向けに提供されているプランのため、対話した内容をChatGPTが学習して他人のChatGPTとの対話に利用されることはありません。
ChatGPTの概要、最新モデルのGPT-4oや有料版(GPT-4)と無料版(GPT-3.5)との違いを知りたい場合は、以下の記事も読んでみてください。
ChatGPT Team Planでできること・特徴
ChatGPT Team Planでできることや特徴は、以下6つです。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
ChatGPT Team Planの特徴1:GPT-4oへの迅速なアクセスが可能
ChatGPT Team Planは、GPT-4oに迅速にアクセスができます。
この点は、EnterpriseやPlusプランも同じ点ですが、無料版でアクセスできるGPT-3.5と比べると速く作業が行えるため、業務効率化に重宝します。
また、ChatGPT Team Planは、32Kコンテキストウィンドウに対応しているため、8Kモデルよりも一度に4倍ものデータ量の処理が可能です。。
長い文章を理解したり、複雑な処理もすぐに実行できるのが特徴でしょう。
ChatGPT Team Planの特徴2:利用できるツールが豊富
ChatGPT Team Planでは、以下のようなツールが使えます。
DALL·E 3(画像生成)
GPT-4 with Vision(画像認識)
Browsing(インターネット上から情報を入寮)
Advanced Data Analysis(分析やグラフの作成)
また、ChatGPT Team PlanはPlusと比べると、利用上限が緩和されているようです。
ChatGPT Team Planの特徴3:対話やデータの内容は学習に利用されない
ChatGPT Team Planは、ビジネスで必要な機密情報や自社内でのワークスペースでの対話内容が学習データとして利用されることはないため、情報漏洩のリスクがありません。
この設定はデフォルトのため、別途セキュリティの設定を行う操作は不要です。
また、自社の閉じたワークスペース内でGPTsの作成・共有が可能で、社外の第三者の利用可否を設定できます。
ただし、閲覧される可能性はあるため、その点は留意しておきましょう。
ChatGPT Team Planの特徴4:カスタムGPTをチームの作業スペースに作成し共有できる
ChatGPT Team Planには、自社で独自のGPTを作成できるGPTsの機能があります。
この機能を利用すれば、チーム内でのオリジナルのGPTの作成、チームでの作業スペースにてカスタムしたGPTの共有が可能です。
この機能を使えば、チームメンバーが作成したGPTsの設定を閲覧・複製が可能なため、チーム内で作成したGPTsを速く大量に作れます。
GPTsのバージョン操作が可能なため、どんなバージョンのGPTsでも利用できます。
また、自社のチーム内で作成したGPTsは、第三者が使えるか否かの設定が可能です。
なお、GPTsはファイルをアップロードしてデータを学習させられるため、自社で必要なAIチャットBotが作れます。
GPTsでBotを作る方法が知りたい場合は、以下の記事も参考にしてみてください。
ChatGPT Team Planの特徴5:ワークスペースやチームの管理者コンソールが提供される
ChatGPT Team Planには、チーム専用の共同ワークスペースとチームの管理コンソールが提供されています。この機能は、チーム内で情報伝達がスムーズに行えるうえに、各担当者の業務タスクや使用状況を見える化できるのが特徴です。
管理コンソールでは、ユーザーごとにロールの振り分け・設定が可能です。
種類は、利用できる機能が異なる、Owner・Admin・Memberの3種類に分かれています。
ChatGPT Team Planの特徴6:新機能と改善への早期アクセス権がある
ChatGPT Team Planユーザーは、新機能と改善への早期アクセス権を入手できます。
そのため、業務効率化に重宝する新しい機能をいち速く使えるでしょう。
ChatGPT Team Planの料金体系
ChatGPT Team Planの料金は、以下のとおりです。
支払い方法 | 月額料金 |
---|---|
年払い | 25$(1ユーザーあたり) |
月払い | 30$(1ユーザーあたり) |
ユーザー数が増えると料金も値上がりする料金システムで、年学払いと月学払いでは1カ月分だと5$分金額が異なります。
年間総額だと60$(日本円換算約8,700円)分高額になるため、年間で利用することが決まっている場合は年額払いでの契約が最適です。
ChatGPT Team Planの使い方
ChatGPT Team Planは、今まで使っていたChatGPTアカウント(Plus・無料版)を統合することで利用できるようになります。引き継ぎが可能なもの・そうでないものは以下のとおりです。
また、ChatGPT Plus のサブスクリプション契約をしている場合は、アカウントを統合すると自動的にキャンセル・返金されて、個人のワークスペースは削除されます。
一度アカウントを統合すると元には戻せないため、注意が必要です。
なお、チームから削除された場合やワークスペースが非アクティブになった場合は、データにアクセスできなくなるため留意しておきましょう。
また、ChatGPTアカウントをChatGPT Team Planと統合する方法は、以下2パターンがあります。
それぞれの方法を見ていきましょう。
ChatGPT Team PlanからChatGPTアカウントを統合する方法
ChatGPTアカウントをChatGPT Team Planに統合する方法は、以下のとおりです。
ChatGPT Team Planはデフォルト設定で対話内容を学習データとして利用しない設定になっていますが、統合した場合はセキュリティ設定を確認しておきましょう。
ChatGPTアカウントをChatGPT Team Planにアップグレードして統合する方法
ChatGPTアカウントをChatGPT Team Planにアップグレードして統合する方法は、以下のとおりです。
STEP1:ChatGPTログイン画面左下から、Add Team workspaceを選択する
STEP2:「Add Team workspaces」を選択し、チーム名を入力する
STEP3:支払方法と、ユーザー数(最低2人)を入力する
STEP4:メールアドレスとクレジットカード情報を入力する
STEP5:申し込みに進む
STEP6:チームメンバーを招待する(メールアドレスまたはCSVで追加可能)
STEP7:Continue to ChatGPTをクリックし設定完了
以上の設定で、ChatGPTアカウントをChatGPT Team Planにアップグレードして統合できます。
ChatGPT Team Planと他プランとの比較
ChatGPT Team Planと他プランのChatGPT Enterprise・ChatGPT Plus・無料版をそれぞれ比較し、以下のとおり表にしてみました。
比較項目 | Team | Enterprise | Plus | 無料版 |
---|---|---|---|---|
料金 | 月額25$(年払い) 月額30$(月払い) | 企業規模で変動 | 月額20$ | 無料 |
言語モデル | GPT-4(100メッセージ/3時間) | GPT-4(無制限) | GPT-3.5(無制限) GPT-4(50回/3時間まで) | GPT-3.5(無制限) |
セキュリティの高さ | 高い (企業利用レベル) | 高い (企業利用レベル) | 低い ※情報漏洩のリスクあり (個人利用レベル) | 低い ※情報漏洩のリスクあり (個人利用レベル) |
管理機能 | あり | あり | ー | ー |
その他 | GPTの速度が通常の2倍 文字数制限が通常の4倍 使えるツールが豊富 | GPTの速度が通常の2倍 文字数制限が通常の4倍 code interpreterの利用が無制限 | プラグインやGPTsの機能が使える | ー |
2024年7月25日現在、GPT-4oとGPT-4o miniが発表されており、これらがTeam・Enterpriseプランに与える影響が判明し次第更新予定
ChatGPT Team Planとそれぞれのプランを比べてみましょう。
ChatGPT Team PlanとChatGPT Enterpriseの違い
ChatGPT Team PlanとChatGPT Enterpriseを比べてみました。
比較項目 | Team | Enterprise |
---|---|---|
料金 | 月額25$(年払い) 月額30$(月払い) | 企業規模で変動 |
言語モデル | GPT-4(100メッセージ/3時間) | GPT-4(無制限) |
セキュリティの高さ | 高い (企業利用レベル) | 高い (企業利用レベル) |
管理機能 | あり | あり |
その他 | GPTの速度が通常の2倍 文字数制限が通常の4倍 使えるツールが豊富 | GPTの速度が通常の2倍 文字数制限が通常の4倍 code interpreterの利用が無制限 |
2024年7月25日現在、GPT-4oとGPT-4o miniが発表されており、これらがTeam・Enterpriseプランに与える影響が判明し次第更新予定
ChatGPT Team PlanとChatGPT Enterpriseは、企業向けのChatGPTプランです。
どちらのプランも対話した内容や使ったデータがChatGPTの学習に利用されないため、情報漏洩の恐れを低下できます。
利用できる機能は似ているものの、ChatGPT Enterpriseは料金が決められておらず、企業の規模・従業員数・必要な機能によって金額が変わるのが特徴です。
ChatGPT Team PlanとChatGPT Plusの違い
ChatGPT Team PlanとChatGPT Plusを比べてみました。
比較項目 | Team | Plus |
---|---|---|
料金 | 月額25$(年払い) 月額30$(月払い) | 月額20$ |
言語モデル | GPT-4(100メッセージ/3時間) | GPT-3.5(無制限) GPT-4(50回/3時間まで) |
セキュリティの高さ | 高い (企業利用レベル) | 低い ※情報漏洩のリスクあり (個人利用レベル) |
管理機能 | あり(管理者コンソール) ・使用状況の監視、ユーザー毎のロール設定が可能 | ー |
GPTsの作成・共有 | ・自社のワークスペースでGPTsの作成・共有が可能 ※第三者の利用可否を設定できる ・チーム内の他者が作成したGPTsの設定を閲覧・複製が可能 | 可能 |
その他 | ・GPTの速度が通常の2倍 ・GPTsのバージョン管理が可能 ・文字数制限が通常の4倍 ・使えるツールが豊富 | ー |
2024年7月25日現在、GPT-4oとGPT-4o miniが発表されており、これらがTeamプランに与える影響が判明し次第更新予定
ChatGPT Team Planは組織内で使うことを想定しているため、ChatGPT Plusよりも全体的には機能面が優れています。
料金は月額で比べると、ChatGPT Team Planのほうが5$高いため、お試しで利用する場合はChatGPT Plusの契約がおすすめです。
ChatGPT Team Planと無料版ChatGPTとの違い
ChatGPT Team Planと無料版ChatGPTを比べてみました。
比較項目 | Team | 無料版 |
---|---|---|
料金 | 月額25$(年払い) 月額30$(月払い) | 無料 |
言語モデル | GPT-4(100メッセージ/3時間) | GPT-3.5(無制限) |
セキュリティの高さ | 高い (企業利用レベル) | 低い ※情報漏洩のリスクあり (個人利用レベル) |
管理機能 | あり | ー |
その他 | GPTの速度が通常の2倍 文字数制限が通常の4倍 使えるツールが豊富 | ー |
2024年7月25日現在、GPT-4oとGPT-4o miniが発表されており、これらがTeamプランに与える影響が判明し次第更新予定
ChatGPT Team Planと無料版は、使用する言語モデルが異なるため、処理速度や出力できる回答の精度にも差が生じます。
機能性の充実性を重視していたり、企業内でChatGPTを使うことが決まっている場合は、無料版よりもChatGPT Team Planを利用するのがいいでしょう。
また、ChatGPT-4とChatGPT-3.5の違いが気になる場合は、以下の記事も読んでみてください。
ChatGPT Team Planを利用するメリット
ChatGPT Team Planを利用するメリットは、以下のとおりです。
それぞれのメリットを押さえていきましょう。
ChatGPT Team Planのメリット1:業務を効率化できる
ChatGPT Team Planを利用すると、業務の共有やチームのプロジェクト管理が可能になるため、仕事を効率化できます。
また、オリジナルのGPTでBotを作成し、問い合わせに対応する時間を減らすことが可能です。
作成したGPTsはチーム内で閲覧・複製が可能で、短い時間で大量にGPTsが作れるため、業務の生産性向上につながります。
例えば、自社の人事マニュアルや今までのデータを学習させたGPTを作った場合、採用に関する外部からの問い合わせに応答できます。
ChatGPT Team Planのメリット2:情報漏洩のリスクが低い
今までのAIツールは、学習データとして対話内容や用いたデータが情報漏洩するリスクがありました。
しかし、ChatGPT Team Planでは、ワークスペースでの対話内容が学習データとして利用されないよう、セキュリティが設定されているため、情報漏洩のリスクの軽減が可能です。
また、Team Planでは、企業が保有している機密情報が外部に漏れないよう、自社でのワークスペースで作成したGPTsは第三者の利用可否を設定できるようになっています。
ChatGPT Team Planのメリット3:料金が明確
ChatGPT Enterpriseは料金が明確でなく、企業規模によって変動するため、年額や月額に換算して費用の概算が算出できません。
一方、ChatGPT Team Planは年払いで月額25ドル(1ユーザーあたり)のため、年間での予算が立てられます。
そのため、料金が変動するChatGPT Enterpriseを利用するより、予算の見通しが立てやすいでしょう。
ChatGPT研修「BotCamp」の特徴
わたしたちが提供する「BotCamp」は、ChatGPT研修の使い方を初心者から学べる研修です。
・日々登場する新しいAIツールやGPTsに、インプットが追いつかない
・AIツールの選択肢が多すぎて、自分にとって最適なツールを見つけられない
・生成系AIが仕事にどう役立つのか、あまりイメージできない
・すでに業務にAIを取り入れているが、使い方が適切なのかわからない
・時間をかけて学習しても、投資対効果がよいのか分からない
・プロンプトエンジニアリングって難しそう。とっつきづらく感じている
このようなお悩みをお持ちの方におすすめです。
BotCampの特徴1:プロンプトを難しく考えずシンプルに捉える
生成AIからのアウトプットの質を高めるコツは、指示文を「端的に・具体的に」書くことです。
だらだらと長く書く必要はありません。プログラミングやシステムエンジニアリングのように、用語めいた難しい言葉を使う必要も一切ありません。
「プロンプトエンジニアリング」と聞くとやや学術的で高度な技術的理解が必要な印象を受けるかもしれませんが、Prompt Simpleという考え方で、誰でも最小限の労力で最大限AIパワーを活用する方法をお伝えします。
BotCampの特徴2:便利なGPTsを厳選して紹介
GPT storeにて日々増え続ける膨大なGPTsのうち、業務改革のインパクトが大きく重要なGPTsを厳選して紹介します。
業務の種類ごとに、どのGPTを使うべきか自分で考え判断できる応用力を身につけることができます。
BotCampの特徴3:Advanced Data Analysis(旧Code Interpreter)で「一億総データサイエンティスト」に
CSV、PDFなどのデータをアップロードした上で、ChatGPT上でPythonのコードを生成・実行できる機能「Advanced Data Analysis」を活用し、高度な専門性がなくても誰もがデータサイエンティストのようなモデル作成、データの予測ができるようになります。
BotCamp開催概要
開催日程 | 研修内容ページを確認 |
研修時間 | 9:00~17:00もしくは10:00-18:00 |
開催形式 | 対面のみ(オンライン参加不可) |
会場 | 水道橋開催の場合 コンフォート水道橋 東京都千代田区神田三崎町2-7-10 帝都三崎町ビル 2階,5階 https://www.relo-kaigi.jp/comfort-suidoubashi/access/ 神田開催の場合 BIRTH KANDA 東京都千代田区神田錦町1-17-1 神田髙木ビル7F https://birth-village.com/ |
備考 | ・ChatGPT(GPT-4)が入ったWindowsPCをお持ちください ・推奨のOSはWindowsです。Macでの受講はご遠慮ください。 ・セキュリティ上ChatGPTが使えないPCでの受講はご遠慮ください。 |