2022年11月にOpenAI社がGPT-3.5を発表し、約2ヶ月で全世界ユーザー数「1億人」を突破したChatGPT。その普及の速さはFacebookの約27倍、TikTokの約4倍ともいわれるほど凄まじいものです。
しかし日本でのChatGPTの業務利用はまだまだ進んでいない現状と言えます。
ChatGPTは業務に本格利用することで、これまでの比にならない効率化や自動化が実現できる可能性を秘めています。
この記事ではこれからChatGPTを始める方に向けて、ChatGPTでできることやアカウントの開設方法・料金、PC版・スマホ版の具体的な使い方、使用上の注意点について解説します。
ChatGPTとは?
ChatGPTとは、OpenAI社が提供する生成系AIツールです。
人間と会話するような「自然言語」でAIに指示をだすことができ、最先端のAIツールのアウトプットを誰でも得ることが出来ます。
例えばこのような日常会話も、自然に成り立ちます。
これまでAIツールを使うためには高度なプログラミングスキルや専門的な分析スキルが必要で、このスキルを持たないほとんどの方は現実的にAIツールにアクセス出来ない状況でした。
しかし高度な専門知識を必要とせず、「自然言語」でAIを誰でも活用できるようにしたのがChatGPTの大きな功績の一つです。
AIが「一部の人」だけのものから「全員」のものへ。
ChatGPTの登場で、全世界的に「AIの民主化」が巻き起こったといえます。
ChatGPTは無料で使える?有料版もある?
現在ChatGPTで使用できるバージョン(モデル)には、GPT-3.5、GPT-4とGPT4-oの3種類があります。
このうちGPT-3.5は無料で使うことができ、GPT-4には月額20ドルの課金が必要です(2023年8月時点)。
さらに、GPT-3.5は会員登録せずに利用が可能となりました(2024年6月7日時点)。
無料版と有料版の機能の違いは表のとおりです。
比較項目 | ChatGPT Plus(有料版) | 無料版 |
---|---|---|
料金 | 月額20ドル | 無料 |
搭載言語モデル | GPT-4・GPT-4o | GPT-3.5・GPT-4o(回数制限あり) |
パラメータ数 | 推定5000億~1兆個 | 3550億個 |
情報の最新性 | GPT-4:2023年12月まで GPT-4o:2023年10月まで | GPT-3.5:2022年1月まで GPT-4o:2023年10月まで |
Advanced Data Analysisの利用 | 可能 | 不可能 |
Custom Instructionsの利用 | 可能 | 可能 |
アクセス制限 | なし | 混雑時に制限あり |
反応速度 | 速い | 速い(混雑時はやや遅い) |
ブラウジング機能 ※ | 可能 | 可能 |
画像やグラフィックの認識 ※ | 可能 | 可能 |
データ分析 ※ | 可能 | 可能 |
ファイルのアップロード ※ | 可能 | 可能 |
既存GPTsの利用 ※ | 可能 | 可能 (新しいGPTの作成は不可) |
部分指定機能(Reply機能) | 可能 | 可能 |
※Custom Instructionsの利用はChatGPTのPlusユーザー(有料会員)に限定されていましたが、一部の地域を除いて、2023年8月9日に無料ユーザーも利用できるようになりました。
※印の機能は、ChatGPT-3.5でも新たに使用できるようになった機能です。(2024年6月7日時点)
また、ChatGPTの新機能として部分指定機能(Reply機能)が追加になりました。(2024年6月10日時点)
ChatGPT Plus(有料版)と無料版を比べると、ChatGPT Plus(有料版)は課金が必要ではあるものの、使える機能が幅広く、アクセス制限もなく反応速度が速いことが分かります。
仕事でChatGPTを使う人は、有料版へのアップグレードを強くおすすめしております。
有料版のほうがGPTs、Advanced Data Analysisなど様々な拡張サービスを使うことができ、わかりやすくいうとできることが100倍になるイメージです。
月額20ドル(約3,000円)で優秀な秘書を雇える感覚なので、ビジネスパーソンにはマストの投資といえるでしょう。
※ChatGPTの公式サイトに遷移します
具体的な有料版へのアップグレード方法は下記の記事にて、画像付きで解説しています。
また、無料版のChatGPT-3.5のアップデートに伴い、以下5つの機能が使えるようになりました。(2024年6月7日時点)
アップデートされたChatGPT-3.5では使える機能が増えているため、今後ますますの活躍の広がりで期待できるでしょう。
なお、ChatGPTの全てのモデルに以下の機能が追加されました。(2024年6月10日時点)
これは、ChatGPTが出力した回答内容を深掘りしたい場合に使える機能です。
ChatGPTに改めて質問する時間や手間など、今まで必要だった手順が省けるため、業務の生産性向上をサポートしてくれます。
ChatGPTでできること
無料版のChatGPT-3.5では、以下の機能が利用可能です。ChatGPT-4では、さらに精度の高い処理ができます。
GPT-3.5に搭載されている機能と内容
機能 | 内容 |
---|---|
質問応答 | FAQやクイズなどの質問に回答 |
自然会話 | 自然言語での対話 |
言語生成 | 指定されたキーワードから文章を自動生成する |
要約 | 長文を要約して簡潔にする |
翻訳 | 自然言語を、別言語に翻訳する |
文章修正 | 文法やスペルをチェック・修正 |
文章意図の理解 | 文章の意図を理解して処理 |
キーワード抽出 | 文章から重要な単語を抽出 |
文章分類 | テキストを分類する |
文章分割 | 文章を小さいブロックに分割する |
文章結合 | 複数の文章を結合する |
文章言い換え | 同じ意味を持つ別表現に言い換える |
照合 | 複数の情報を照合する |
情報検索 | データベースやWeb上の情報の検索 |
自動生成 | テキスト以外の動画や音楽などを生成する |
コンテキスト理解 | 会話や文章の背景を理解 |
感情分析 | テキストから感情を分析する |
テキストのクラスタリング | テキストを似たようなグループにまとめる |
パターン認識 | パターンを識別して処理する |
画像生成 | テキストの説明から画像を生成する |
ブラウジング機能 ※ | Bingを利用してインターネット上の情報を取得できる |
画像やグラフィックの認識 ※ | 画像内容の説明、画像からHTML生成、日本語の読み取りが可能 |
データ分析 ※ | Pythonコードの生成、実行後のデータ分析が可能 |
ファイルのアップロード ※ | テキスト・スプレッドシート・画像などさまざまな形式に対応 |
既存GPTsの利用 ※ | 既存GPTs(カスタムバージョンのChatGPT)の利用 |
部分指定機能(Reply機能) | 回答内容の選択部分に対して追加プロンプトの送付が可能 |
※印の機能は、ChatGPT-3.5でも新たに使用できるようになった機能です。(2024年6月7日時点)
また、ChatGPTの新機能として部分指定機能(Reply機能)が追加になりました。(2024年6月10日時点)
また、無料版のChatGPT-3.5は会員登録しなくても利用できる仕様にアップデートされています。これに加えて、無料版のChatGPT-3.5では以下5つの機能が新たに使えるようになりました。(2024年6月7日時点)
アップデートされたChatGPT-3.5では無料でも十分に使える機能が増えています。そのため、今後は手軽にChatGPTの機能を使える人々が増えることが予想されるでしょう。
ChatGPTの追加機能:部分指定機能(Reply機能)
ChatGPTの新機能として、部分指定機能(Reply機能)が追加されました。(2024年6月10日時点)
部分指定機能とは、ChatGPTの回答内容のうち選択した部分に対して追加でプロンプトを送付できる機能です。
ChatGPTが出力した回答内容をもっと詳しく知りたい場合などに使えます。
追加でプロンプトを送付でき、改めて質問する時間や手間など今までかかっていたプロセスが省けるため、業務の効率化に役立ちます。
たとえば、PDFで要約した文章のある部分の知見をさらに深める場合に、追加でプロンプトを送付する方法は以下のとおりです。
追加でプロンプトを送付したい箇所をマウスでドラッグし、表示される記号「”」(Reply)を左クリックしてください。
プロンプト入力欄の上に、選択した箇所の文章が表示されていることを確認してください。
プロンプト入力欄に追加の指示文を入力して送信します。
「詳しく説明してください。」と指示したとおりに、回答を出力してくれました。
ChatGPTの機能は、日増しに発展しています。今後もいち早くChatGPTの機能を使いこなせるようになることで、さらに業務の生産性が向上するでしょう。
ChatGPT-4でできること
ChatGPT-4では、GPT-3.5に搭載されている機能の高度な処理以外に、以下の3つの機能を備えています。
それぞれの項目を確認していきましょう。
1.GPTsの作成・利用
GPTsとは、ChatGPTの拡張機能のことで、自分でGPTsを作成・利用したり、他者が開発したGPTsを利用することで便利な機能が使えます。
GPTsの作成・利用により、特定のwebページの内容の要約生成や、指定したPDFの内容の読み取りが可能です。また、競合サイトの情報検索なども対応可能です。
GPTsの詳細が気になる場合は、以下の記事も読んでみてください。
2.Advanced Data Analysis(旧Code Interpreter)の利用
ChatGPTの公式プラグイン「Advanced Data Analysis」が、ChatGPT-4で使用できます。
以前は一部の海外地域でのみ公開されていましたが、2023年7月7日に一般公開され、日本でも使用が可能となりました。
Advanced Data Analysisでできるようになったことは以下2つです。
・Python(パイソン)のコードの「実行」(ChatGPT上)
・ファイルのダウンロード、アップロード
また、プロンプトは画像、CSVデータやExcelデータのほか、動画・音楽などの文章以外のものもアップロードが可能です。詳しい内容が気になる場合は、以下の記事も参考にしてみてください。
3.画像生成や画像による対話ができる(追加機能)
ChatGPT-4では、テキストから画像を生成できるDALL·E3(DALLE3)、画像による対話が可能なGPT-4Vが搭載されています。
DALL·E3(DALLE3)ではプレゼン資料の画像生成ができたり、GPT-4Vでは画像内容を文字起こししてもらうなど、さまざまな場面で利用できます。
それぞれの機能の詳細は、以下の記事から確認してみてください。
ChatGPTが得意なこと、苦手なこと
最先端のAIツールと言えど、ChatGPTには得意なことと苦手なことが存在します。
様々なジャンル・言語の質問を瞬時に理解し、回答することが中でも得意なようです。
プレゼン資料の原案作成や、新サービス名の検討、会議アジェンダの作成など、0からたたき台を作る業務にはChatGPTはかなり向いています。
一方で情報の「検索」は苦手そうです。
必要情報を集めてくる作業は人間が行ったほうが速くて精度が高いので、「情報を集めるのは人間、与えた情報を高度化するのはChatGPT」というすみ分けがおすすめです。
ChatGPTの始め方・ログイン方法(PC版)
ChatGPTの始め方はとてもシンプルで、アカウントを作りログインするだけです。PCでもスマホでもどちらでも利用が可能です。
アカウントの作成方法
上記の手順で約3分でアカウント作成が可能です。
画像付きのアカウント開設方法、ログイン方法の解説は下記の記事でまとめています。
日本語版ChatGPTの使い方(PC版)
基本はテキストボックスに質問を入力するだけ
テキストボックスに文章を打ち込み、Enterキーか送信ボタンを押せば回答が得られます。
テキストボックス内で改行がしたい場合は、Shiftキーを押しながらEnterキーを押してください。
実際に送信してみると、このように回答文が得られます。
ChatGPTからの回答に対して、さらに質問することも可能
同じチャット内で質問を繰り返すことができます。その場合、毎回お願いごとを書く必要はなく、追加情報だけを書けばChatGPTが文脈から意味を読み取ってくれます。
別の話題は毎回「New Chat」を開く
別の話題を質問するときは、左上の「NewChat」を押して新しいチャットを開きましょう。
同じチャットで別の話題を会話してしまうと文脈を間違えたり、事前情報を忘れてしまったりするのでおすすめしません。
「1チャットに対して1つの話題」と覚えてください。
バージョン(モデル)を切り替える方法
すでに有料版をご契約の方は、画面上部でバージョンの切り替えが可能です。
GPT-4にはいくつか種類があり、2023年12月現在は3種類存在します。
Advanced Data Analysisの機能を使いたい場合は上から2番目、
その他プラグインの機能を使いたい場合は上から3番目を選びます。
チャット機能を使いたいだけであれば「Default」を選べばOKです。
ChatGPTの始め方・ログイン方法(スマホアプリ版)
アカウント作成が完了している場合、ChatGPTのアプリはダウンロードして初期設定を行うだけで使えます。
今回は、iPhone用のChatGPTアプリを使う場合で解説します。
アカウントの作成方法
※ChatGPTアプリは以下のリンクからそれぞれダウンロードが可能です。類似したアプリもあるため注意しましょう。
上記の手順で約5分程度でアプリのダウンロードが可能です。
画像付きのダウンロード・ログイン方法は、以下の記事でまとめています。
日本語版ChatGPTの使い方(スマホアプリ版)
ChatGPTアプリには、以下3つの使い方があります。
それぞれの使い方を確認していきましょう。
文字入力
ChatGPTアプリのトップ画面一番上のモード切り替えタブを選択する。
使いたいモードを選ぶ。
一番下に表示される「Message」欄から、指示内容を入力する。
※この「Message」欄に入力することで、文字入力での対話が可能です。
音声入力
ChatGPTアプリのトップ画面一番上のモード切り替えタブを選択する。
使いたいモードを選ぶ。
ChatGPTアプリの音声設定がオンになっていない場合は、設定をオンにする必要があるため、音声設定画面に移動する。
ChatGPTアプリのマイクの音声設定をオンにして、ChatGPTアプリ画面に戻る。
ChatGPTアプリの音声入力ボタンを選び、対話したい内容をスマホのマイクに向かって話す。
音声入力の完了後、確定ボタンをタップする。
表示される音声入力の内容を確認する。その内容で良ければ、確定ボタンをタップする。
※音声入力の場合でも、文字入力時と同様、CahtGPTと対話が可能です。
過去履歴の参照
ChatGPTアプリのトップ画面左上「二本線」を選択する。
次の画面で今までの対話履歴が表示される。
※過去履歴を見たい場合は、この中から検索が可能です。
日本語設定
ChatGPTアプリのトップ画面左上「二本線」を選択する。
設定の「…」を選択する。
Settingsの「Main Language」で「Japanese」を選択する。
ChatGPTのスマホアプリの具体的な使い方は、以下の記事を参考にしてみてください。
ChatGPTにログインできない場合の原因と対処法
原因1:ログイン情報が間違っている
ログイン方法やアカウント作成時のパスワードが間違っているとログインできません。
もう一度正しいログイン方法を確認してみてください。
原因2:インターネット接続が不安定になっている
インターネット接続が切れていても、もちろんログインは出来ません。WifiのルーターやPCと接続しているネット回線状況をご確認ください。
原因3:ブラウザ・アプリの不具合が生じている
Google ChromeやSafariなどブラウザ側に不具合が起きている可能性もあります。
例えばGoogle Chromeであればこちらのページで不具合に関するユーザーからの投稿を確認できます。
またブラウザやアプリにエラーが起きている場合は、X(Twitter)でも検索すれば多数ヒットするはずです。
ChatGPTが利用できない場合の原因と対処法
原因1:ChatGPTのサーバーが混雑している
ログイン情報、インターネット接続、ブラウザの不具合のどれも原因でなければChatGPT側になにかおきているかもしれません。
こちらのサイトでは、ChatGPTに直近起きた不具合や今の使用状況をリアルタイムで確認することができます。
「Operational」と表示されていれば不具合は起きていません。
もしChatGPT側にエラーが起きていた場合は、解消されるまで少し時間を空けてみるしかありません。
原因2:ChatGPTのリクエスト制限に達している
2023年8月現在、「GPT-4」のリクエスト制限は3時間に50メッセージまでです。
リクエスト制限に引っかかっていたら、その間は使用できませんので時間経過を待つしかありません。
原因3:エラーコードが表示されている
下記エラーコードごとの意味と対処法をまとめています。
ChatGPTの公式サイトでもまとめられていますので詳細はこちらをご確認ください。
エラーコード | 意味 | 対処法 |
---|---|---|
401 | APIキーやリクエストしている組織が正しくありません。 | 正しいAPIキーとリクエストしている組織を使用しているか確認してください。 |
404 – Incorrect API key provided | 提供されたAPIキーが正しくありません。 | 使用しているAPIキーが正しいか確認するか、ブラウザのキャッシュをクリアするか、新しいキーを生成してください。 |
404 – You must be a member of an organization to use the API | APIを使用するには、組織のメンバーである必要があります。 | 新しい組織に追加されるようにお問い合わせいただくか、組織の管理者に組織への招待を求めてください。 |
429 – Rate limit reached for requests | 割り当てられたレート制限に達しました。 | リクエストのペースを調整してください。 |
429 – You exceeded your current quota, please check your plan and billing details. | 閲覧できる月の最大支出(ハードリミット)に達しました。 | クォータの増加を申請してください。 |
429 – The engine is currently overloaded. Please try again later. | サーバーが高いトラフィックを経験しています。 | 少し待ってから再度リクエストを試みてください |
500 – The server had an error while processing your request. | サーバーがリクエストの処理中にエラーが発生しました。 | 少し待ってからリクエストを再試行し、問題が続く場合はお問い合わせください。ステータスページを参照してください。 |
ChatGPTを使う上での注意点
事実と異なる回答をすることがある(平気で嘘をつく)
回答の正確性を担保することは苦手なので、計算やシミュレーションをお願いする際にはその数字を鵜呑みにしないことが大切です。
また2023年5月には、アメリカ、ニューヨーク州の弁護士がChatGPTで判例を調査し、架空の判例を民事訴訟で提出してしまった事例も起きています。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN30E450Q3A530C2000000/
ChatGPTからの回答はあくまで「参考」とし、回答の正確性は必ず人間のチェックを入れることが大切です。
ポジションを取らない無難な回答しかしない
基本的にChatGPTからは、一般論の無難な内容しか出力されません。現状の技術では、AIは立場を取って自分の意見を述べることは苦手です。
あくまでChatGPTに限らずAIの利用は「ドラフト作成」までに留め、ポジションと責任をとるのは人間の役割です。
情報漏洩・セキュリティ上の問題
AIモデルはユーザーが入力した情報を学習する可能性があり、これには機密情報も含まれる可能性があります。
また開発元であるOpenAI社は、いつでもその情報を閲覧可能であると考えるべきです。AIツールはあくまで「社外のアドバイザー」的な立場であると捉えて、「社内機密情報」や「個人情報」のインプットは行わないようにしましょう。
ウェブリサーチの精度は現状低い
GPT-4であっても、Web上から関連するコンテンツを参照する能力は、現状人間のほうが高くスピードも速いです。
ただし指定した文章やPDFファイルを要約する能力には長けているため、「リサーチは人間が行い、要約をChatGPTに任せる」といった使い分けがおすすめです。
コンプライアンスや現代倫理に反する意見を言うこともありえる
現代情勢は日々多様化が進み、様々な意見が許容される中、倫理に関する価値観もアップデートされています。
ChatGPTのインプットは「2021年9月」で現状止まっているため、AIモデルが倫理的に良くない回答を出したり、犯罪を助長する情報を提供したりする可能性は拭いきれません。
こちらもChatGPTの回答文を参考に、人間が責任を持ちチェックをする体制が肝要です。
ChatGPTに日本語で対話する際に起こるトラブルと解決法
ChatGPTに日本語で対話する際に、よく起こるトラブルは以下3つです。
それぞれの解決法を見ていきましょう。
英語表記で回答される場合
ChatGPTに日本語で質問しても、何かのエラーが生じ、英語表記で回答が出力されることがあります。
この場合は、日本語で「日本語で回答してください」と指示し直すと日本語で回答が得られます。
日本語で指示や質問がある場合は、日本語で出力するように設定されているため言語を設定する必要はありません。
回答に時間がかかる場合
日本語でChatGPTに質問した場合、回答が出力されるまに時間がかかるケースがあります。
この場合は、日本語または英語で「日本語で回答してください」と指示し直すと、回答が得られやすくなります。
ChatGPTの基本言語は英語であるため、日本語で質問すると、英語よりも理解や翻訳に時間がかかることが予想されます。
質問し直しても回答が遅い場合は、ネットワーク環境やデバイス機能に支障がある可能性があります。
通信環境を見直してみたり、デバイスのソフトウェアを更新してみたりなど、試してみましょう。
日本の情報では回答が得られない場合
ChatGPTに日本語で質問すると、日本の場合での話題だと話の内容を理解し、学習データから適した回答を生成してくれます。
しかし、ChatGPTの言語は英語ベースの影響のせいか、アメリカやヨーロッパの情報をもとに回答が出力されるケースがあります。
日本でのことを質問した内容に対して他国の情報ベースで回答された場合は、「日本では」「日本のケースだと」などの前提条件を明示して、プロンプトを作成しましょう。
ChatGPTは発展途上なツールで、上記のように回答内容が不完全なことがあります。
正しい情報が回答されているか否か、自分で判断できるようにしておきましょう。
ChatGPT研修「BotCamp」の特徴
わたしたちが提供する「BotCamp」は、ChatGPT研修の使い方を初心者から学べる研修です。
・日々登場する新しいAIツールやGPTsに、インプットが追いつかない
・AIツールの選択肢が多すぎて、自分にとって最適なツールを見つけられない
・生成系AIが仕事にどう役立つのか、あまりイメージできない
・すでに業務にAIを取り入れているが、使い方が適切なのかわからない
・時間をかけて学習しても、投資対効果がよいのか分からない
・プロンプトエンジニアリングって難しそう。とっつきづらく感じている
このようなお悩みをお持ちの方におすすめです。
BotCampの特徴1:プロンプトを難しく考えずシンプルに捉える
生成AIからのアウトプットの質を高めるコツは、指示文を「端的に・具体的に」書くことです。
だらだらと長く書く必要はありません。プログラミングやシステムエンジニアリングのように、用語めいた難しい言葉を使う必要も一切ありません。
「プロンプトエンジニアリング」と聞くとやや学術的で高度な技術的理解が必要な印象を受けるかもしれませんが、Prompt Simpleという考え方で、誰でも最小限の労力で最大限AIパワーを活用する方法をお伝えします。
BotCampの特徴2:便利なGPTsを厳選して紹介
GPT storeにて日々増え続ける膨大なGPTsのうち、業務改革のインパクトが大きく重要なGPTsを厳選して紹介します。
業務の種類ごとに、どのGPTを使うべきか自分で考え判断できる応用力を身につけることができます。
BotCampの特徴3:Advanced Data Analysis(旧Code Interpreter)で「一億総データサイエンティスト」に
CSV、PDFなどのデータをアップロードした上で、ChatGPT上でPythonのコードを生成・実行できる機能「Advanced Data Analysis」を活用し、高度な専門性がなくても誰もがデータサイエンティストのようなモデル作成、データの予測ができるようになります。
BotCamp開催概要
開催日程 | 研修内容ページを確認 |
研修時間 | 9:00~17:00もしくは10:00-18:00 |
開催形式 | 対面のみ(オンライン参加不可) |
会場 | 水道橋開催の場合 コンフォート水道橋 東京都千代田区神田三崎町2-7-10 帝都三崎町ビル 2階,5階 https://www.relo-kaigi.jp/comfort-suidoubashi/access/ 神田開催の場合 BIRTH KANDA 東京都千代田区神田錦町1-17-1 神田髙木ビル7F https://birth-village.com/ |
備考 | ・ChatGPT(GPT-4)が入ったWindowsPCをお持ちください ・推奨のOSはWindowsです。Macでの受講はご遠慮ください。 ・セキュリティ上ChatGPTが使えないPCでの受講はご遠慮ください。 |