ChatGPTの文字数制限を解説|対処法や有料版・無料版の違いも

OpenAI社が開発した「ChatGPT」は、業務効率化やアイデア出しなどさまざまな場面で使えますが、実は入力できる文字数に制限があります。

そこで、本記事ではChatGPTの文字数制限のほか、文字数制限への対処法や有料版・無料版のChatGPTの違いを解説します。ChatGPTを使う機会が多い方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

ChatGPTの文字数制限とは?

ChatGPTには、入力できるテキストの文字数や回数に限りがありますが、OpenAI社からは詳細が公表されていません。
また、使っているバージョンや契約プランによって、ChatGPTで制限される文字数が異なります。
詳細は以下のとおりです。

ChatGPTの
バージョンやプラン
制限文字数最大単語数/対話1回回数制限
無料版
ChatGPT-3.5
約4,096トークン
日本語で約8,000~12,000文字
2,500語最大4,000回/1日
最大60回/1分
有料版(Plus)
ChatGPT-4
約4,096トークン
日本語で約8,000~12,000文字
25,000語最大100,000回/1日
最大600回/1分
ChatGPT Business約8,192トークン
ChatGPT APIトークン数設定可能

※トークンとは、AIモデルがテキストのことを把握できる形式に変換した単位のことです。使う言語や漢字・平仮名によってカウントされるトークン数が異なります。

それぞれのChatGPTのバージョンやプランに設けられている文字数や回数制限を超えてしまうと、ChatGPTが適切な回答出力をできなくなる場合があります。

ChatGPTに入力できる文字数が限られているのはなぜ?

ChatGPTに文字数制限が設けられている理由は、以下3つです。

ChatGPTに文字数制限が設けられている理由3つ

・長文テキストの読み込みに適していないため
・長文の回答生成には時間がかかるため
・簡潔で分かりやすい回答を生成できるため

ChatGPTは、処理に負担がかかり情報の質を保てなくなる恐れがあるため、長文テキストの読み込みは適していません。
長文での回答生成は時間がかかり、処理する労力と時間がかかりサーバーに負荷をかけてしまう恐れがあります。
また、長文ではなく短文で回答を出力することで、ユーザーに分かりやすく内容を伝えられます

ChatGPTの文字数制限に対処する方法

文字数制限にかかわらず、ChatGPTを適切に使える方法を知りたい方は多いのではないでしょうか。
ChatGPTの文字数制限に対処する方法は、以下のとおりです。

ChatGPTの文字数制限に対処する方法

・段階的にテキストを入力する
・適切なプロンプトを入力する

テキストが長文である場合、そのまま入力すると文字数制限に引っかかる可能性が高くなります。
そのため、もとの文章を複数に分けて、対話を通して段階的に回答を得るようにしましょう。
また、簡潔なプロンプトで指示を出すと、内容がChatGPTに伝わりやすくなります。
箇条書きで入力するほか、項目ごとに分けて指示するなど、できるだけ分かりやすい指示が出せるよう工夫してみてください。

なお、BotCampがおすすめする適切なプロンプトテンプレートは以下の「Prompt Simple」です。

ChatGPTの推奨プロンプト「PromptSimple」

BotCampでは、簡潔なChatGPTプロンプトテンプレート「Prompt Simple」を使用することを推奨しています。
「Prompt Simple」とはDIK独自の書き方で、以下5項目を含むプロンプトのことを指します。

ChatGPTプロンプトテンプレート「Prompt Simple

#お願い

#目的

#情報

#ルール

#出力

#お願い

「#お願い」に何を書く?
・5W1Hを意識して明確に具体的に作業をお願いする。
・仕事全体のうちの、どの役割を頼むのかを明確に伝える

#目的

「#目的」に何を書く?
・なぜその仕事をお願いしているのかの目的と背景を伝える

#情報

「#情報」に何を書く?
・自分とChatGPTの情報格差を無くし、前提知識を揃えるための参考情報を提供する

#ルール

「#ルール」に何を書く?
・クオリティとして担保したいこと、アウトプットとして期待していることを明確に伝える

#出力

「#出力」に何を書く?
・アウトプットイメージを伝える(表形式、ブレッド形式など)


OpenAI社が推奨するプロンプトを上手く書くコツを押さえたい場合は、以下の記事も参考にしてみてください。

プロンプトの文章が長いと起こるエラーとは?

ChatGPT利用時には文字数制限だけでなく、プロンプトの文章の長さにも気を付ける必要があります。
プロンプトの文章が長いと「The message you submitted was too long,….」といったエラーが表示されてしまいます。

エラー表示
The message you submitted was too long, please reload the conversation and submit something shorter,送られたメッセージが長すぎます。対話を再読み込みし、短いメッセージを送信してください。

エラーを解決するには、以下の対処法を試してみてください。

エラー表示「The message you submitted was too long,….」の対処法4つ

・プロンプト文字数を短くする
・Webページをリロードする
・ログインし直す
・しばらく放置してからChatGPTにログインする


ChatGPTに関するその他のエラーが気になる場合は、以下の記事も読んでみてください。

有料版ChatGPT-4・無料版ChatGPT-3.5の違い

入力できる回数制限以外にも、有料版(Plus)のChatGPT-4と無料版のChatGPT-3.5には異なる点があります。
ChatGPT-4とChatGPT-3.5との違いは、以下のとおりです。

ChatGPT-4とChatGPT-3.5の比較表

比較項目有料版(Plus)無料版
料金月額20ドル無料
搭載言語モデルGPT-4GPT-3.5
パラメータ数推定5000億~1兆個3550億個
情報の最新性2022年1月まで2021年9月まで
プラグインの利用可能不可能
Advanced Data Analysisの利用可能不可能
Custom Instructionsの利用可能可能
アクセス制限なし混雑時に制限あり
反応速度速い(プラグイン使用時はやや遅い)速い(混雑時はやや遅い)

※Custom Instructionsの利用はChatGPTのPlusユーザー(有料会員)に限定されていましたが、一部の地域を除いて2023年8月9日に無料ユーザーも利用できるようになりました。

ChatGPT-4とChatGPT-3.5を比べると、有料のChatGPT-4のほうが使える機能が幅広く、反応速度が速いことが分かります。

また、ChatGPT-4とChatGPT-3.5を詳しく知りたい場合は、以下の記事も読んでみてください。

ChatGPT研修「BotCamp」の特徴

わたしたちが提供する「BotCamp」は、ChatGPT研修の使い方を初心者から学べる研修です。

・日々登場する新しいAIツールやプラグインに、インプットが追いつかない
・AIツールの選択肢が多すぎて、自分にとって最適なツールを見つけられない
・生成系AIが仕事にどう役立つのか、あまりイメージできない
・すでに業務にAIを取り入れているが、使い方が適切なのかわからない
・時間をかけて学習しても、投資対効果がよいのか分からない
・プロンプトエンジニアリングって難しそう。とっつきづらく感じている

このようなお悩みをお持ちの方におすすめです。

BotCampの特徴1:プロンプトを難しく考えずシンプルに捉える

生成AIからのアウトプットの質を高めるコツは、指示文を「端的に・具体的に」書くことです。

だらだらと長く書く必要はありません。プログラミングやシステムエンジニアリングのように、用語めいた難しい言葉を使う必要も一切ありません。

プロンプトエンジニアリング」と聞くとやや学術的で高度な技術的理解が必要な印象を受けるかもしれませんが、Prompt Simpleという考え方で、誰でも最小限の労力で最大限AIパワーを活用する方法をお伝えします。

BotCampの特徴2:便利なプラグインを厳選して紹介

日々増え続ける膨大なChatGPTプラグインのうち、業務改革のインパクトが大きく重要なプラグインを厳選して紹介します。

業務の種類ごとに、どの機能を使うべきか自分で考え判断できる応用力を身につけることができます。

BotCampの特徴3:Advanced Data Analysis(旧Code Interpreter)で「一億総データサイエンティスト」に

CSV、PDFなどのデータをアップロードした上で、ChatGPT上でPythonのコードを生成・実行できる機能「Advanced Data Analysis」を活用し、高度な専門性がなくても誰もがデータサイエンティストのようなモデル作成、データの予測ができるようになります。

BotCamp開催概要

開催日程研修内容ページを確認
研修時間9:00~17:00もしくは10:00-18:00
料金33,000円(税込)
開催形式対面のみ(オンライン参加不可)
会場水道橋開催の場合
コンフォート水道橋
東京都千代田区神田三崎町2-7-10 帝都三崎町ビル 2階,5階
https://www.relo-kaigi.jp/comfort-suidoubashi/access/

神田開催の場合
BIRTH KANDA
東京都千代田区神田錦町1-17-1 神田髙木ビル7F
https://birth-village.com/
備考・ChatGPT(GPT-4)が入ったWindowsPCをお持ちください
・推奨のOSはWindowsです。Macでの受講はご遠慮ください。
・セキュリティ上ChatGPTが使えないPCでの受講はご遠慮ください。