ChatGPTに指示を出しても、求めていた回答が得られなかったり、内容が曖昧だったりしたことはありませんか?
そこで本記事では、ChatGPTの開発元であるOpen AIが公式発表した質問方法「プロンプトエンジニアリングのベストプラクティス」に基づき、プロンプトを書くポイントを解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
参考記事:Best practices for prompt engineering with OpenAI API
OpenAIが推奨するプロンプトのベストプラクティスとは
プロンプトのベストプラクティスとは、OpenAI社が公式で推奨しているプロンプトの指示方法やルール、事例のことです。
全部で8つのコツを紹介しているので、一つずつ押さえていきましょう。
OpenAIが推奨するプロンプト作成のコツ8つ
Open AIが推奨するプロンプトのベストプラクティスのコツは以下8つです。
ポイントを押さえて適切なプロンプトを作成し、ChatGPTを積極的に活用しましょう。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
プロンプトを書くコツ1:最新モデルを使用する
最新のOpen AIモデルを使用すると、質の高い回答が得られます。
具体的な例としては、GPT-3.5の出力結果は情報が古いことがあるのに対し、GPT-4では比較的新しい情報を用いて回答が出力されるケースが挙げられます。
OpenAIの公式サイトでは、2022年11月時点の最新テキスト生成モデルは「text-davinci-003(GPT-3)」、最新コード生成モデルは「code-davinci-002(GPT-3.5)」だと公開されています。
また、2023年4月時点での最新テキスト生成モデルは「GPT-4」、最新画像生成モデルは「DALL・E」、 最新音声変換モデルは「Whisper」です。
プロンプトを書くコツ2:プロンプトの最初に指示を置く
指示する際に、プロンプトの最初に指示を置くことで期待する出力が得られやすくなります。
特に、ChatGPTに対し要約や翻訳などのタスクを任せる場合は、指示とコンテキストを明確に分けると意図した回答が得られます。分ける場合は、#や”などの区切り記号を使いましょう。
区切り記号なしで指示を出すと、依頼した翻訳や要約などのタスクの指示文や情報が混ざり、期待外れの出力結果になってしまう場合があるため注意が必要です。
プロンプトを書くコツ3:具体的かつできるだけ詳細に指示する
質の高い回答を得るためには、希望のコンテキスト、結果、長さ、形式、スタイルなどを具体的かつできるだけ詳細にプロンプトに含めることが大切です。いつ・どこで・誰が・何を・どれくらいなどの具体的な情報があることで、より精度の高い回答結果が得られます。
曖昧な指示をしても回答は得られるものの、ChatGPTが指示内容を推測し誤った出力になる場合もあるため気を付けましょう。
その他の具体的な指示内容として、回答文の文量や文字数の指定、単語や文、段落や箇条書きなどの回答形式の設定などが挙げられます。要約された回答結果を求める場合は、文量や文字数を少なく指定すると、簡潔に情報が整理された回答を得ることができます。
また、複雑な指示をする場合は、項目を分けてプロンプトにすることで、より的確な回答結果が得られるでしょう。
プロンプトを書くコツ4:目的の出力形式を例で明示する
目的の出力形式を例で提示することで、回答の精度が高くなります。指定した項目内容の回答をChatGPTから得たい場合や、内容が難しい指示がある場合に特に役立つでしょう。
出力形式を具体例で提示すると、意図しない形式での出力の防止効果も期待できます。
例えば、OpenAI社の概要を知りたい場合、「#出力:設立年、事業内容、会社本拠地住所、資本金」のように具体的な項目や内容例を提示しましょう。
プロンプトを書くコツ5:ゼロショットから始める(具体例を示し、微調整する)
ChatGPTに具体例を挙げながら指示を出すプロンプトを「ファインショット」、具体例を入れない指示を「ゼロショット」と呼びます。
プロンプトは、具体例を提示せずに書く「ゼロショット」から始め、徐々に具体例を追加していく方法がおすすめです。
プロンプトを書くコツ6:形容表現ではなく「数字」で指示を出す
大雑把で不明確な説明や表現を減らし、明確に指示を出すことで精度の高い回答が得られます。
そのため、「なるべく」「かなり」「少なく」「ある程度」などの形容詞を指示に使うのは控え、「3〜5文」「3点」などの具体的な数値をプロンプトに含めて、ChatGPTに指示を出しましょう。
プロンプトを書くコツ7:何をしてはいけないかではなく、何をすべきかを言う
ChatGPTに指示する場合、してはいけないことではなく、何をすべきかを具体的にプロンプトに含めたほうが回答の精度がよくなるようです。
プロンプトを書くコツ8:コード生成時、書き始めで正確な回答を誘導する
ChatGPTでコードを生成する際、書き始めに「リーディングワード」を使うと希望する特定の回答出力への誘導が可能なため、質の高い回答の出力に繋がります。
「リーディングワード」とはコード生成時にモデルを特定のパターンに誘導するための単語です。
以下の例で使用しているリーディングワード「import」は、プログラミング言語「Python」のコードをまとめたファイル「モジュール」を使うための単語です。
「import」が関連するモジュールには、ベクトルや行列の計算に使える「import numpy」、データ解析に役立つ「import pandas」などがあります。
ChatGPT研修「BotCamp」の特徴
わたしたちが提供する「BotCamp」は、ChatGPT研修の使い方を初心者から学べる研修です。
・日々登場する新しいAIツールやGPTsに、インプットが追いつかない
・AIツールの選択肢が多すぎて、自分にとって最適なツールを見つけられない
・生成系AIが仕事にどう役立つのか、あまりイメージできない
・すでに業務にAIを取り入れているが、使い方が適切なのかわからない
・時間をかけて学習しても、投資対効果がよいのか分からない
・プロンプトエンジニアリングって難しそう。とっつきづらく感じている
このようなお悩みをお持ちの方におすすめです。
BotCampの特徴1:プロンプトを難しく考えずシンプルに捉える
生成AIからのアウトプットの質を高めるコツは、指示文を「端的に・具体的に」書くことです。
だらだらと長く書く必要はありません。プログラミングやシステムエンジニアリングのように、用語めいた難しい言葉を使う必要も一切ありません。
「プロンプトエンジニアリング」と聞くとやや学術的で高度な技術的理解が必要な印象を受けるかもしれませんが、Prompt Simpleという考え方で、誰でも最小限の労力で最大限AIパワーを活用する方法をお伝えします。
BotCampの特徴2:便利なGPTsを厳選して紹介
GPT storeにて日々増え続ける膨大なGPTsのうち、業務改革のインパクトが大きく重要なGPTsを厳選して紹介します。
業務の種類ごとに、どのGPTを使うべきか自分で考え判断できる応用力を身につけることができます。
BotCampの特徴3:Advanced Data Analysis(旧Code Interpreter)で「一億総データサイエンティスト」に
CSV、PDFなどのデータをアップロードした上で、ChatGPT上でPythonのコードを生成・実行できる機能「Advanced Data Analysis」を活用し、高度な専門性がなくても誰もがデータサイエンティストのようなモデル作成、データの予測ができるようになります。
BotCamp開催概要
開催日程 | 研修内容ページを確認 |
研修時間 | 9:00~17:00もしくは10:00-18:00 |
開催形式 | 対面のみ(オンライン参加不可) |
会場 | 水道橋開催の場合 コンフォート水道橋 東京都千代田区神田三崎町2-7-10 帝都三崎町ビル 2階,5階 https://www.relo-kaigi.jp/comfort-suidoubashi/access/ 神田開催の場合 BIRTH KANDA 東京都千代田区神田錦町1-17-1 神田髙木ビル7F https://birth-village.com/ |
備考 | ・ChatGPT(GPT-4)が入ったWindowsPCをお持ちください ・推奨のOSはWindowsです。Macでの受講はご遠慮ください。 ・セキュリティ上ChatGPTが使えないPCでの受講はご遠慮ください。 |