ChatGPTのアドバンスドボイスモードの機能や使い方を解説|活用事例まで

この記事の情報は、2024年10月24日現在の最新情報をまとめております。

ChatGPTのアドバンスドボイスモードは、最新の音声認識技術と自然言語処理を備えた機能です。
このモードを使うことで、音声を通じてよりスムーズにAIと会話ができるようになりました。
音声は複数の種類から選べるため、利用者の好みに合わせてカスタマイズできる点もChatGPTのアドバンスドボイスモードの魅力です。

本記事では、ChatGPTのアドバンスドボイスモードの機能から具体的な使い方、さらには活用事例までを紹介します。

なお、ChatGPTやChatGPT miniの概要を知りたい方は、以下の記事も読んでみてください。

目次

ChatGPTのアドバンスドボイスモードの機能・特徴とは

ChatGPTのアドバンスドボイスモードは従来のボイスモードを進化させた新機能で、スマートフォンアプリで使用できます。
このモードでは、AIとの音声会話がより自然形式で楽しめるようになっています。
発表当初は有料ユーザー限定の機能でしたが、2024年10月から無料ユーザーにも段階的に提供が開始されました。

従来のボイスモードでは、応答に時間がかかったり、AIの声に感情が欠けていたりする問題がありました。
しかし、アドバンスドボイスモードではこれらの問題が改善されているため、より人間らしいコミュニケーションを体験できます。

さらに、カスタム指示機能やメモリー機能が追加されており、ユーザーが特定のトーンでの応答を設定したり、情報を次回以降の会話で活用したりすることが可能です。

また、ChatGPTのアドバンスドボイスモードの特徴は、以下の4つです。

ChatGPTのアドバンスドボイスモードの主な特徴4つ

・特徴1:より自然な速度と感情表現で音声会話ができる
・特徴2:音声は9種類から選べる
・特徴3:バックグラウンドでも音声会話ができる
・特徴4:割り込み会話が可能

それぞれの特徴を押さえていきましょう。

特徴1:より自然な速度と感情表現で音声会話ができる

ChatGPTのアドバンスドボイスモードでは、従来のボイス機能を超えて、より自然で感情豊かな音声対話が可能です。
このモードでは、AIが人間らしい抑揚や感情表現を取り入れるため、会話がリアルに感じられます。

たとえば、アドバンスドボイスモードを使って日常会話やビジネスでのやり取りすると、AIが質問に対して素早くかつ適切に応答するため、実際に人と話しているかのような体験が可能です。

また、音声の速度も人間に近く、感情を伴った応答が行われるため、コミュニケーションの質が向上します。
そのため、カジュアルな雑談からフォーマルなビジネスの会話まで、さまざまなシチュエーションで利用でき、AIとのやり取りがより親しみやすく、自然なものになるでしょう。

特徴2:音声は9種類から選べる

ChatGPTのアドバンスドボイスモードを使う際、9種類の音声から選択できます。
これらの音声は、男性5種類と女性4種類に分かれており、それぞれに異なるキャラクター性があります。
たとえば、落ち着いた声や活発な声など、ユーザーが会話の目的やシーンに応じて適切な音声を選べる点が特徴です。
カジュアルな場面では親しみやすい声を選択し、ビジネスの場では信頼感を与える落ち着いたトーンを選べます。

さらに、このモードでは、単なる音声変換にとどまらず、感情表現や話す速度も工夫されています。
たとえば、笑い声を伴った応答や抑揚のある発話ができるため、まるで実際の人とのやり取りをしているかのように感じられるでしょう。
この柔軟な音声選択機能により、よりリアルな会話体験が可能です。

特徴3:バックグラウンドでも音声会話ができる

ChatGPTのアドバンスドボイスモードを利用すると、バックグラウンドでの音声会話が可能です。
そのため、他の作業中でも会話を継続することができます。

たとえば、スマートフォンで別のアプリを使用している最中や、画面がロックされている場合でも、途切れさせずにAIと対話を続けられます。
そのため、通勤中や家事、仕事中など、手が離せないシーンでも自然にAIとの会話が可能です。

特徴4:割り込み会話が可能

ChatGPTのアドバンスドボイスモードでは割り込み会話が可能になったため、よりスムーズな会話が可能になりました。
そのため、ユーザーがAIの応答中でも話を途中で遮って、発言できる点が特徴です。

従来のボイスモードでは、AIが長い文章を話し続けて、会話のテンポが遅れることがありました。
しかし、アドバンスドボイスモードでは、このような問題が解消され、AIは割り込み会話をすぐに認識して対応してくれます。
このように円滑なコミュニケーションが可能なため、ユーザーは実在する人物と会話をしているかのようにAIと対話できるでしょう。

ChatGPTのスマートフォンアプリのダウンロード方法が気になる方は、以下の記事も読んでみてください。

ChatGPTのアドバンスドボイスモードの使い方

ChatGPTのアドバンスドボイスモードは、以下の手順で使用できます。

ChatGPTのアドバンスドボイスモードの使い方

・手順1:音声会話機能を起動する
・手順2:音声を選択する

ChatGPTのアドバンスドボイスモードの使い方を押さえていきましょう。

手順1:音声会話機能を起動する

スマートフォンのChatGPTのアプリを開き、チャットボックスの右下にある声のアイコンから音声会話機能を起動してください。
声のアイコンが表示されていなかったり、上手く起動できなかったりする場合は、アプリをアップデートするか再インストールしてみてください。

次のように、真ん中に青いオーブが現れれば音声会話が可能です。

手順2:音声を選択する

起動した音声会話画面をスライドして希望の音声を選び、「開始する」をタップしてください。

また、選べる音声は以下9種類です。

選べる音声9種類

・Breeze(男性):活発で真面目
・Sol(女性): 博識、落ち着きがある
・Maple(女性) :陽気で気さく
・Arbor(男性):おおらかで多才
・Spruce(男性):冷静で肯定的
・Juniper(女性): 開放的で明るい
・Ember(男性):自信に満ち、楽観的
・Vale(女性):明るく好奇心旺盛
・Cove(男性):落ち着いていて、率直

次に、青いオーブが表示されれば、会話が開始できる合図です。

ただし、以下のようにオーブの色が黒い場合は、オーブの色が青色に変化するまで待機しておきましょう。

ChatGPTのアドバンスドボイスモードの活用事例10選

ChatGPTのアドバンスドボイスモードの活用事例は、以下10個です。

ChatGPTのアドバンスドボイスモードの活用事例10選

・活用事例1:リアルタイムでの言語翻訳
・活用事例2:プレゼンテーションの練習
・活用事例3:司会のアシスタント
・活用事例4:ビジネスのアイデア出し
・活用事例5:簡単な計算
・活用事例6:音声での案内サービスの作成
・活用事例7:英話などの語学学習
・活用事例8:語学以外の学習
・活用事例9:雑談相手・カウンセリング
・活用事例10:自身の思考整理

それぞれの活用事例をチェックしていきましょう。

活用事例1:リアルタイムでの言語翻訳

ChatGPTのアドバンスドボイスモードを活用すれば、リアルタイムでの言語翻訳が可能です。
たとえば、以下の動画の実演例のように、英語から日本語、日本語から英語といった言語間の翻訳を即時に行えます。
そのため、会話の流れを損なうことなくスムーズにコミュニケーションが続けられるでしょう。
また、バックグラウンドでの会話機能も活用できるため、他のアプリを使用しながら翻訳された会話を続けることができる点も便利です。

活用事例2:プレゼンテーションの練習

ChatGPTのアドバンスドボイスモードは、ビジネスでのプレゼンテーションの練習や営業のロールプレイングにも利用できます。
たとえば、以下の動画ではプレゼンテーションの練習を行うこと、フィードバックがほしいことをChatGPTにあらかじめ伝えて、対話をしています。

活用事例3:司会のアシスタント

司会のアシスタントとしても、ChatGPTのアドバンスドボイスモードを活用できます。

以下の動画では、どんなイベントを行うのか、ChatGPTにアシスタントをしてもらえないか、事前に伝えて対話を行っています。

活用事例4:ビジネスのアイデア出し

ビジネスのアイデア出しをしたい場合も、ChatGPTのアドバンスドボイスモードが役に立ちます。

YouTubeの実演動画では、ビジネスのアイデアを出すため、ChatGPTに壁打ちしている様子が投稿されています。

活用事例5:簡単な計算

ChatGPTのアドバンスドボイスモードは、簡単な計算も行えます。
X(旧:twitter)では、音声で伝えた情報をもとに計算をしてもらえないかChatGPTにお願いしています。

活用事例6:音声での案内サービスの作成

ChatGPTのアドバンスドボイスモードを活用することで、音声での案内サービスを簡単に作成できます。
たとえば、製品やサービスの紹介を音声で行えば、Webサイトやアプリのユーザーに対して視覚と聴覚の両方からアプローチが可能です。

音声での案内サービスを作成するには、まず、ChatGPTを使って製品やサービスの説明文を生成し、それをアドバンストボイスモードで自然な音声に変換します。
次に、この音声ファイルをWebページに「音声で聞く」ボタンとして設置しておけば、読み手はワンクリックで説明を音声で聞けるようになります。

活用事例7:英話などの語学学習

英話などの語学学習にも、ChatGPTのアドバンスドボイスモードの利用が重宝します。

以下の動画では、場面の設定を伝えた後で英会話学習をしている様子が投稿されています。

活用事例8:語学以外の学習

ChatGPTのアドバンスドボイスモードは、語学以外の学習にも便利です。

YouTubeにアップされている動画には、AIについて学ぶ様子が投稿されています。
ユーザーからの質問とChatGPTからの回答が、対話形式で行われています。

活用事例9:雑談相手・カウンセリング

雑談相手・カウンセリングにも、ChatGPTのアドバンスドボイスモードが重宝します。

以下の動画では、ChatGPTを雑談相手として対話を続ける様子が投稿されています。
また、特定の方言にも対応しているため、あらかじめ伝えておけば、親しみやすい方言で回答を音声出力してくれるでしょう。

活用事例10:自身の思考整理

ChatGPTのアドバンストボイスモードは、思考の整理にも役立ちます。
たとえば、仕事やプライベートで考えが混乱しているときに、AIとの対話を通じて自分の思考を整理できます。
さらに、思いついたアイデアを伝えてメモとして保存し、最終的にその内容をAIに要約してもらうことで、効率的に思考をまとめられるでしょう。

ChatGPTのビジネスでの活用例が気になる方は、次の記事も読んでみてください。

ChatGPTのアドバンスドボイスモードは無料で使える?

ChatGPTのアドバンスドボイスモードは、当初は有料プランのユーザーのみが利用できる機能としてリリースされました。しかし、現在では無料プランのユーザーにも開放されています

ただし、無料プランには月に15分までの使用という制約があります。
このように時間制限が設けられているため、有料プランのユーザと比べて、無料ユーザーは機能を試したり、短時間の会話を楽しんだりする時間が短くなるでしょう。
一方、有料プランのユーザーも時間制限はあるものの、無料ユーザーと比べると一定の時間はアドバンスドボイスモードを使用できるため、日常的な会話やビジネスのサポートなど、幅広いシーンで活用できます。

無料プランでは月の使用時間が短時間であるため、アドバンスドボイスモードの機能を十分に活用したい場合は有料プランへのアップグレードするのがおすすめです。

ChatGPTの有料プランへのアップグレード方法を知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

ChatGPTのアドバンスドボイスモードは利用制限がある?

ChatGPTのアドバンスドボイスモードには利用時間だけでなく、利用可能な地域も限定されています。
たとえば、EUやイギリス、スイスなどの一部地域ではまだサービスがリリースされていません。
そのため、ChatGPTのアドバンスドボイスモードを使用する際は、使用上限や対応デバイス、地域を確認しておく必要があるでしょう。
また、ChatGPTのアドバンスドボイスモードは、現在、iOSおよびAndroidのアプリでのみ利用可能で、バージョン1.2024.261以降が対象です。

ChatGPT研修「BotCamp」の特徴

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わたしたちが提供する「BotCamp」は、ChatGPT研修の使い方を初心者から学べる研修です。

・日々登場する新しいAIツールやGPTsに、インプットが追いつかない
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・生成系AIが仕事にどう役立つのか、あまりイメージできない
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・時間をかけて学習しても、投資対効果がよいのか分からない
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このようなお悩みをお持ちの方におすすめです。

BotCampの特徴1:プロンプトを難しく考えずシンプルに捉える

生成AIからのアウトプットの質を高めるコツは、指示文を「端的に・具体的に」書くことです。

だらだらと長く書く必要はありません。プログラミングやシステムエンジニアリングのように、用語めいた難しい言葉を使う必要も一切ありません。

プロンプトエンジニアリング」と聞くとやや学術的で高度な技術的理解が必要な印象を受けるかもしれませんが、Prompt Simpleという考え方で、誰でも最小限の労力で最大限AIパワーを活用する方法をお伝えします。

BotCampの特徴2:便利なGPTsを厳選して紹介

GPT storeにて日々増え続ける膨大なGPTsのうち、業務改革のインパクトが大きく重要なGPTsを厳選して紹介します。

業務の種類ごとに、どのGPTを使うべきか自分で考え判断できる応用力を身につけることができます。

BotCampの特徴3:Advanced Data Analysis(旧Code Interpreter)で「一億総データサイエンティスト」に

CSV、PDFなどのデータをアップロードした上で、ChatGPT上でPythonのコードを生成・実行できる機能「Advanced Data Analysis」を活用し、高度な専門性がなくても誰もがデータサイエンティストのようなモデル作成、データの予測ができるようになります。

BotCamp開催概要

開催日程研修内容ページを確認
研修時間9:00~17:00もしくは10:00-18:00
開催形式対面のみ(オンライン参加不可)
会場水道橋開催の場合
コンフォート水道橋
東京都千代田区神田三崎町2-7-10 帝都三崎町ビル 2階,5階
https://www.relo-kaigi.jp/comfort-suidoubashi/access/

神田開催の場合
BIRTH KANDA
東京都千代田区神田錦町1-17-1 神田髙木ビル7F
https://birth-village.com/
備考・ChatGPT(GPT-4)が入ったWindowsPCをお持ちください
・推奨のOSはWindowsです。Macでの受講はご遠慮ください。
・セキュリティ上ChatGPTが使えないPCでの受講はご遠慮ください。