ChatGPT単体の使い方までは分かっていても、プラグインとは何か、基本的な概念や機能を知りたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
本記事ではChatGPTのプラグインの導入方法や使い方の他、活用場面別のおすすめプラグイン13個の特徴や機能も解説します。最後に紹介するChatGPTのプラグイン活用による業務効率化や、競合サイトを上回るための戦略ポイントもぜひご参考ください。
プラグイン機能の廃止について
Open AI社から、プラグイン機能が廃止されることが発表されました。
2024年3月19日に新たなプラグインは追加できなくなるため、その日以降はGPTsを使うことになります。
既存のプラグインは、2024年4月19日まで使用可能です。
GPTsはプラグインよりも後にリリースされた機能で、プラグインと同じレベルの機能はもちろん、多くの新機能を備えています。
また、使用していたプラグインと同じ GPTs があるかどうかを知りたい場合は、GPT Storeでプラグインの名前を検索すると確認できます。
GPTsの概要や使い方を知りたい場合は、以下の記事も読んでみてください。
ChatGPTのプラグインとは?
ChatGPTのプラグインは、デフォルトのChatGPTとの応答機能では実現できなかった様々なことが実現できるようになる拡張機能です。
例えばネット記事のURLを貼り付けて要約してもらったり、PDFを読み取ったり、画像を作成したりと、利用ケースは千差万別です。
ChatGPT公式のものではAdvanced data analysis(旧Code Interpreter)というプラグインがありますが、他にも数え切れないほどのプラグインが用意されています。
ChatGPTプラグインを活用する3つのメリット
紹介したプラグインをビジネスシーンで活用すると、以下3点のメリットがあります。どのように業務が効率化できるのか、実際の活用例を紹介します。
メリット1:情報収集にかかる時間が短縮化できる
メリット2:データの可視化で業務の効率化ができる
メリット3:最新の情報を把握しトレンドを逃さない
それぞれ見ていきましょう。
メリット1:情報収集にかかる時間が短縮化できる
指定したURLのWebページにアクセスし、そのサイトの内容の情報を得られるプラグイン「WebPilot」を活用すると、情報収集にかかる時間の短縮化が可能です。
例えば、「Google Completes Rollout Of August 2023 Core Update」のWebページの英語記事の日本語翻訳を指示すると、以下のような結果になります。
ChatGPTの回答例
次に、指定したURL(厚生労働省「令和3年(2021)人口動態統計(確定数)の概況(結果の概要)」)のPDFファイルの情報をテキストに変換する指示をしてみましょう。
ChatGPTの回答例
このようにプラグインを活用すると、知りたい情報の翻訳やPDFファイルの情報のテキスト化が可能なため、必要な情報が即時に抽出され、短時間で情報収集できます。
メリット2:データの可視化で業務の効率化ができる
簡易的にChatGPTでグラフが作成できるプラグイン「daigr.am」を使うと、データの可視化が可能です。
例えば、指定した数値を棒グラフ化するよう指示をしてみましょう。
ChatGPTの回答例
このようにプラグインを活用すると、データと希望のグラフを入力するだけで、データを視覚化してくれます。データを可視化することにより、今までグラフ作成にかかっていた時間や分析に必要な手間を省くことができます。
メリット3:最新の情報を把握しトレンドを逃さない
たとえばGoogleトレンドやTwitterからリアルタイムで最新の話題を収集できるプラグイン「Now」を使うと、ビジネスのヒントになる最新情報をすぐに得ることができます。
ChatGPTの回答例
このようにプラグインを活用することで、最新トレンドが得られ、ビジネスに繋がる情報を瞬時に収集することが可能です。
プラグインの導入方法
さまざまなChatGPTプラグインを導入するには、ChatGPT Plusに有料で加入する必要があります。
ChatGPT Plusユーザー(有料会員)の場合、チャットボットの左下画面からChatGPTの設定に進みプラグインの設定にアクセスできます。
デフォルト設定されているベータ機能からWebブラウジングとプラグインを有効化に切り替えるとプラグインが利用可能です。
まず画面左下に表示されているユーザー名を選択し、表示される「Settings&Beta」をクリックする。
次に表示される「Beta features」の「Plugins」のトグルボタンをクリックする。
※グルスイッチの色が緑色になっていれば、「プラグインが有効化されている」状態です。
これで、プラグインの有効化は完了となり、ChatGPTのプラグイン機能が使用できます。
プラグインの使い方・活用方法
新規チャット画面の左上のモード設定タブで「Plugins」を選択する。
その後に表示される「No plugins enabled」をクリックする。
「Plugin store」をクリックする。
使用したいプラグインを検索し、「Install」ボタンをクリックする。
※プラグインに関する注意事項が表示される場合は、内容を確認し、「OK」をクリックする。
ホーム画面に戻り、インストールされたプラグインに有効化のチェックマークがついていることを確認する。
おすすめのChatGPTプラグイン13選
多数存在するChatGPTのプラグインの中でも、活用場面ごとに分けて、特におすすめするプラグイン以下13個を紹介します。
ビジネスシーンから日常生活までさまざまな場面で活用できるプラグインがあるため、ぜひ参考にしてみてください。
・Webサイトや動画内容を要約するプラグイン:WebPilot, Scraper,VideoInsights.io
・ビジュアルコンテンツ関連のプラグイン:Visla, GIF Search, daigr.am
・データ分析関連のプラグイン:Noteable, ChatOCR
・検索・情報収集関連のプラグイン:Pluginpedia, LIFULL HOME’S, Now, Maps
・ライフスタイル関連のプラグイン:sakenowa
それぞれの特徴を見ていきましょう。
おすすめプラグイン1:WebPilot
指定したURLのWebページにアクセスし、そのサイトの内容の情報を得られるプラグインで、Webページの検索の他、要約や翻訳なども可能です。指定したURLの内容であれば、PDFファイルやテキストファイルなどの多岐にわたる形式のファイルの情報を入手できます。
おすすめプラグイン2:Scraper
指定したURLのWebページから情報を取得できるプラグインです。必要な情報を入力すると、Webページの内容をすぐに抽出してくれます。具体的には、複数のECサイトからの商品価格情報やネットニュースの最新記事を、一括で自動的に取得することが可能です。
おすすめプラグイン3:VideoInsights.io
YouTube動画を分析し、長時間の動画でも数秒で情報をテキストにしてくれるプラグインです。気になるYouTube動画はあるものの、見る時間がなく、動画の情報を取得したい場合にはぴったりのプラグインだと言えるでしょう。
おすすめプラグイン4:Visla
人間が作ったテキストからAIが動画を生成するプラグインです。生成してほしい動画のテーマやトーンを指定すると、想像に沿った動画が生成されます。動画はYoutubeだけでなく、InstagramやTikTokなどのSNSでアップし、シェアすることができます。
おすすめプラグイン5:GIF Search
音声なしで動画やアニメーションを表示できるフォーマット「GIF」の検索が可能なプラグインです。プラグインを使用するとChatGPT上で、すぐにGIFを探してくれます。
おすすめプラグイン6:daigr.am
簡易的にChatGPTでグラフが作成できるプラグインです。欲しいグラフとデータを入力するだけで、グラフを作成し、データを視覚化してくれます。対応しているグラフの種類は、円グラフ、棒グラフ、折れ線グラフなど、さまざまなものがあります。
おすすめプラグイン7:Noteable
指示を出すだけでデータ分析を行い、情報を表やグラフにしてくれるプラグインです。分析の専門家やプログラミングなどの知識がなくても、手軽に分析が可能です。
おすすめプラグイン8:ChatOCR
スキャンされたPDFファイルなどの紙媒体の情報を即時に読み込むプラグインです。このプラグインは、手書きの文字や活字などを画像で取り込み、編集できるテキストデータに変換するOCR技術が活用されています。また、ChatGPTとの連携により、文法チェック、誤字やスペルの他、文章の要約までできるようになります。
おすすめプラグイン9:Pluginpedia
ChatGPTのプラグインストアから、手軽に必要なプラグインを探すことができるプラグインです。自分が求める機能を入力すると、そのニーズに沿ったプラグインを検索してくれます。また、適切なプロンプトの例や使い方も教えてくれるため、お気に入りのプラグインを探し出すことができるでしょう。
おすすめプラグイン10:LIFULL HOME’S
AIと対話することで、自分が見つけたい不動産物件を検索できるプラグインです。ChatGPTに抽象的な希望を伝えたとしても、ChatGPTが適当な検索条件に変換してくれるため、自身が求めている物件を探し出すことが可能です。
※2023年6月22日にOpenAI社から「ChatGPTベータ版での不動産プラグインは一時的に停止する」と通知がありました。現在、各国の不動産を紹介するChatGPTプラグインは利用不可の状態です。
おすすめプラグイン11:Now
GoogleトレンドとTwitterから、最新の話題や傾向を瞬時にキャッチできるプラグインです。使い方は「現在のGoogleのトレンドを教えて」といったプロンプトを出すだけで、面倒な操作は一切不要です。
おすすめプラグイン12:Maps
地図検索や位置情報などの日常生活やビジネスシーンで、手軽に地図が表示できるプラグインです。位置情報の入力だけで、即時にGoogleMAPの地図情報が示されます。接待場所や旅行の行き先の確認など、さまざまな用途で活用が可能です。
おすすめプラグイン13:sakenowa
自分の嗜好に合った理想の日本酒を探し出してくれるプラグインです。好みの日本酒をおすすめしてくれるうえに、レビューや風味チャートで日本酒の味に関する情報が得られます。おすすめされた日本酒に似た銘柄の情報や酒蔵場所まで、詳しい情報を入手できます。
ChatGPT研修「BotCamp」の特徴
わたしたちが提供する「BotCamp」は、ChatGPT研修の使い方を初心者から学べる研修です。
・日々登場する新しいAIツールやGPTsに、インプットが追いつかない
・AIツールの選択肢が多すぎて、自分にとって最適なツールを見つけられない
・生成系AIが仕事にどう役立つのか、あまりイメージできない
・すでに業務にAIを取り入れているが、使い方が適切なのかわからない
・時間をかけて学習しても、投資対効果がよいのか分からない
・プロンプトエンジニアリングって難しそう。とっつきづらく感じている
このようなお悩みをお持ちの方におすすめです。
BotCampの特徴1:プロンプトを難しく考えずシンプルに捉える
生成AIからのアウトプットの質を高めるコツは、指示文を「端的に・具体的に」書くことです。
だらだらと長く書く必要はありません。プログラミングやシステムエンジニアリングのように、用語めいた難しい言葉を使う必要も一切ありません。
「プロンプトエンジニアリング」と聞くとやや学術的で高度な技術的理解が必要な印象を受けるかもしれませんが、Prompt Simpleという考え方で、誰でも最小限の労力で最大限AIパワーを活用する方法をお伝えします。
BotCampの特徴2:便利なGPTsを厳選して紹介
GPT storeにて日々増え続ける膨大なGPTsのうち、業務改革のインパクトが大きく重要なGPTsを厳選して紹介します。
業務の種類ごとに、どのGPTを使うべきか自分で考え判断できる応用力を身につけることができます。
BotCampの特徴3:Advanced Data Analysis(旧Code Interpreter)で「一億総データサイエンティスト」に
CSV、PDFなどのデータをアップロードした上で、ChatGPT上でPythonのコードを生成・実行できる機能「Advanced Data Analysis」を活用し、高度な専門性がなくても誰もがデータサイエンティストのようなモデル作成、データの予測ができるようになります。
BotCamp開催概要
開催日程 | 研修内容ページを確認 |
研修時間 | 9:00~17:00もしくは10:00-18:00 |
開催形式 | 対面のみ(オンライン参加不可) |
会場 | 水道橋開催の場合 コンフォート水道橋 東京都千代田区神田三崎町2-7-10 帝都三崎町ビル 2階,5階 https://www.relo-kaigi.jp/comfort-suidoubashi/access/ 神田開催の場合 BIRTH KANDA 東京都千代田区神田錦町1-17-1 神田髙木ビル7F https://birth-village.com/ |
備考 | ・ChatGPT(GPT-4)が入ったWindowsPCをお持ちください ・推奨のOSはWindowsです。Macでの受講はご遠慮ください。 ・セキュリティ上ChatGPTが使えないPCでの受講はご遠慮ください。 |