エクセル(Excel)のフィルターを「複数条件」で絞り込む!高度なフィルター設定方法を解説

エクセルのフィルター機能を使いこなしたいのに、複数条件での設定が難しいと感じてはいないでしょうか。
この記事では、フィルター機能の使い方や複数条件での設定方法についてまとめました。

ExcelCamp講師が研修で実際に説明している手順に沿って内容を解説いたします。

ExcelCampはExcel初心者・苦手な方のための研修です。
・たった1日でExcel操作が「激変」します。
・講義中に反復練習するから、その場でExcelが得意になります。
・延べ10,000名以上が参加し、満足度は9.71(10点満点)です。

目次

オートフィルタとは?

オートフィルタとは、エクセルの表から、特定の条件に合致するデータだけを抽出する機能です。
大量のデータから「売上が10万円以上」などを瞬時に表示できるため、データの整理や分析に役立ちます。

フィルター絞り込みで「売上が10万円以上」を抽出

フィルターの設定は「データタブ」にある「フィルター」を選択することで設定できます。

ただマウスを使わずにキーボード操作でも設定することが可能です。
Altキー、Aキー、Tキーを順番に押すことでフィルターを設定できます。
*ExcelのバージョンによってはTキーの後に2キーも押す必要があります。

Windowsノート_フィルタを付ける_ショートカット

またShiftキーとCtrlキーを押しながらLキーを押すことでも設定することができます。

Windowsノート_フィルターをつける_ショートカット2
ExcelCamp講師 野沢先生

フィルターは1シートに1エリアにだけ設定可能です。
同じシート内にある複数の表に同時に設定することはできないので注意しましょう。

フィルターの設定方法や解除方法についてはこちらの記事で解説しています。
もっと詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。

フィルターで複数条件を設定する方法

ここでは、複数条件を設定してデータを抽出する方法を解説します。
複数条件の設定は、「データタブ」にあるフィルターの「詳細設定」から設定することができます。

フィルターの詳細設定もAltキー、Aキー、Qキーを順番に押すことで開くことができます。

では具体的に複数条件を設定する以下の3つの方法について解説していきます。

  1. いずれかの条件を満たすデータを抽出する方法
  2. すべての条件を満たすデータを抽出する方法
  3. 特定の範囲内の数値を抽出する方法

順に解説します。

1.いずれかの条件を満たすデータを抽出する方法

最初に複数の条件のうち、一つでも条件を満たすデータを抽出する方法を解説します。
今回は以下の表を使い「拠点が東京」もしくは「売上が10万円以上」のデータを抽出していきます。

まず下準備として任意のセルに以下のように新しく表を作成します。
*枠線などの書式を設定する必要ありませんが、今回はわかりやすいように書式も設定しています。

表を作成したら設定したい条件を入力していきます。
いずれかの条件に一致するデータを抽出する場合は、条件を別々の行に入力する必要があります。

今回の場合、「A15セル」に東京、「B16セル」に>=100000と入力します。

入力したらアクティブセルを「A1セル」に移動させます。
移動したらAltキー、Aキー、Qキーを順番に押して「フィルターオプションの設定」を開きます。

「リスト範囲」は緑の点線で囲まれた範囲になります。
表が間違いなく囲まれていることを確認したらTabキーを押して「検索条件範囲」に移動します。

「検索条件範囲」には「A14~B16セル」を範囲選択します。
選択したらEnterキーを押します。

「拠点が東京」もしくは「売上が10万円以上」のデータだけが抽出されました。

2.すべての条件を満たすデータを抽出する方法

続いて複数の条件のうち、すべての条件を満たすデータを抽出する方法を解説します。
今回も以下の表を使い「拠点が東京」かつ「売上が10万円以上」のデータを抽出していきます。

今回も下準備として任意のセルに新しく表を作成します。

表を作成したら設定したい条件を入力していきます。
すべての条件に一致するデータを抽出する場合は、条件を同じ行に入力する必要があります。

今回の場合、「A15セル」に東京、「B15セル」に>=100000と入力します。

入力したらアクティブセルを「A1セル」に移動させます。
移動したらAltキー、Aキー、Qキーを順番に押して「フィルターオプションの設定」を開きます。

「リスト範囲」に間違いなく表が囲まれていることを確認したらTabキーを押して「検索条件範囲」に移動します。

「検索条件範囲」には「A14~B15セル」を範囲選択します。
選択したらEnterキーを押します。

「拠点が東京」かつ「売上が10万円以上」を満たすデータだけが抽出されました。

3.特定の範囲内の数値を抽出する方法

最後に「〇〇以上〇〇未満」などの特定の範囲内にある数値を抽出する方法を解説します。

今回も以下の表を使い「売上が8万円以上10万円未満」のデータを抽出していきます。

今回も下準備として任意のセルに新しく表を作成します。
今回は売上の列を2つ作成します。

表を作成したら設定したい条件を入力していきます。
「A15セル」に>=80000、「B15セル」に<100000と入力します。

入力したらアクティブセルを「A1セル」に移動させます。
移動したらAltキー、Aキー、Qキーを順番に押して「フィルターオプションの設定」を開きます。

「リスト範囲」に間違いなく表が囲まれていることを確認したらTabキーを押して「検索条件範囲」に移動します。

「検索条件範囲」には「A14~B15セル」を範囲選択します。
選択したらEnterキーを押します。

「売上が8万円以上10万円未満」のデータをだけが抽出されました。

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FILTER関数で条件を抽出する方法

FILTER関数とはオートフィルターと同様に条件を指定してデータを抽出できる関数です。
元データが変更されると自動で更新されたり、複数条件の設定を簡単に行ったりすることができます。

FILTER関数の基本構文

FILTER(配列,含む,[空の場合])

配列:抽出したいデータの範囲(例:A3:C13)
含む:フィルターを適用する条件(例:C3:C13>=10000)
空の場合:条件に合うデータがない場合に表示する内容(例:”データなし”)

FILTER関数の使い方

実際にFILTER関数を使ってデータを抽出していきます。

今回は以下の表を使って「拠点が東京」のデータを抽出します。

まず任意の位置に「抽出条件の表」と「抽出したデータを表示させる表」を作成します。

抽出条件の「F1セル」には東京と入力します。

入力したら「E4セル」にアクティブセルを合わせてShiftキーを押したまま=キーを押します。

そのままfilと入力したらFILTER関数が候補に上がるのでTabキーを押します。

配列にはデータ表の範囲(A3:C13)を選択します。
選択したら,を入力します。

含むに「B3:B13」を選択して=と入力し「F1セル」を選択します。
選択したら,を入力します。
今回は「空の場合」は省略するので、そのままEnterキーを押します。

「拠点が東京」のデータだけが抽出されました。

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【OR条件】いずれかの条件を満たすデータを抽出する方法

ここではFILTER関数のOR条件を使い一つでも条件を満たすデータを抽出する方法を解説します。

FILTER関数の基本構文(OR条件)

FILTER(配列,(条件1)+(条件2),[空の場合])

配列:抽出したいデータの範囲
条件1:1つ目の条件
条件2:2つ目の条件
空の場合:条件に合うデータがない場合に表示する内容

*OR条件は「+」を使用します


今回は以下の表を使い「拠点が東京」もしくは「売上が10万円以上」のデータを抽出していきます。

まず任意の位置に「抽出条件の表」と「抽出したデータを表示させる表」を作成します。

抽出条件の「F1セル」には東京と入力し「G1セル」には100000と入力します。


入力したら「E4セル」にアクティブセルを合わせてShiftキーを押したまま=キーを押します。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-71.png

そのままfilと入力したらFILTER関数が候補に上がるのでTabキーを押します。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-72.png

配列にはデータ表の範囲(A4:C13)を選択します。
選択したら,を入力します。

続いて条件1の「拠点が東京」を設定していきます。

(と入力しB4:B13を選択します。
そのまま=と入力して「F1セル」を選択して)+と入力します。

次に条件2の「売上が10万円以上」を設定していきます。

(と入力しC4:C13を選択します。
そのまま>=と入力して「G1セル」を選択します。
最後に))と入力してEnterキーを押します。
*今回も「空の場合」は省略します。

「拠点が東京」もしくは「売上が10万円以上」のデータが抽出されました。

抽出条件を変更すると抽出データも変更されます。
「F1セル」に大阪と入力してみます。
すると「拠点が大阪」もしくは「売上が10万円以上」のデータが抽出されました。

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【AND条件】すべての条件を満たすデータを抽出する方法

次にFILTER関数のAND条件を使いすべての条件を満たすデータを抽出する方法を解説します。

FILTER関数の基本構文(AND条件)

FILTER(配列,(条件1)*(条件2),[空の場合])

配列:抽出したいデータの範囲
条件1:1つ目の条件
条件2:2つ目の条件
空の場合:条件に合うデータがない場合に表示する内容

*AND条件は「*」を使用します


今回も以下の表を使い「拠点が東京」かつ「売上が10万円以上」のデータを抽出していきます。

まず任意の位置に「抽出条件の表」と「抽出したデータを表示させる表」を作成します。

抽出条件の「F1セル」には東京と入力し「G1セル」には100000と入力します。


入力したら「E4セル」にアクティブセルを合わせてShiftキーを押したまま=キーを押します。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-71.png

そのままfilと入力したらFILTER関数が候補に上がるのでTabキーを押します。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-72.png

配列にはデータ表の範囲(A4:C13)を選択します。
選択したら,を入力します。

続いて条件1の「拠点が東京」を設定していきます。

(と入力しB4:B13を選択します。
そのまま=と入力して「F1セル」を選択して)*と入力します。

次に条件2の「売上が10万円以上」を設定していきます。

(と入力しC4:C13を選択します。
そのまま>=と入力して「G1セル」を選択します。
最後に))と入力してEnterキーを押します。
*今回も空の場合は省略します。

「拠点が東京」かつ「売上が10万円以上」のデータが抽出されました。

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