エクセルで条件付き書式をコピーしようとしたものの、上手くいかずに困ってはいないでしょうか。
この記事では条件付き書式を複数セルにコピーさせる方法や別シートにコピーする方法についてまとめました。
ExcelCamp講師が研修で実際に説明している手順に沿って内容を解説いたします。
条件付き書式をコピーする方法1:Ctrl&Dを使って下にコピーする
条件付き書式をコピーする方法の1つ目は、Ctrl&Dを使って下にコピーするやり方です。
Ctrl&Dは、上のセルの内容や書式を、選択した下のセルにコピーする便利なショートカットキーです。
条件付き書式の適用にも利用できます。
下の表は「売上が10万円以下の場合は背景が青になる」ように条件が設定されています。

この表の「A8セル」と「B8セル」に同じ条件設定で新たにデータを追加していきます。
まず、「A7セル」にアクティブセルを合わせてShiftキーを押したまま→キー、↓キーを押します。

そのままCtrlキーを押したままDキーを押します。

すると「A8セル」と「B8セル」に「商品F ¥300,000」がコピーされます。
続いて「A8セル」に商品G「B8セル」に30000と入力してデータを修正します。
条件が反映され、背景が青で塗りつぶされました。

条件付き書式をコピーする方法1:コピー&書式貼り付けをする
条件付き書式をコピーする方法の2つ目は、コピーをして書式貼り付けをする方法です。
エクセルの書式貼り付け機能を使えば、条件付き書式を含む書式設定のみを別のセルに適用できます。
書式貼り付けもショートカットキーを使って簡単に実行することができます。
書式貼り付けのショートカットキーはAlt+E+S+Tです。
以下の表も「売上が10万円以下の場合は背景が青になる」ように条件が設定されています。

今回はこの表の条件付き書式を含む書式設定だけを別のシートにコピーしていきます。
まず表全体を範囲選択してコピーします。

複数の範囲を一気に選択するならワープ選択をすることをおすすめします。
最初に「A1セル」にアクティブセルを合わせます。

そのままCtrlキーとShiftキーを押したまま→キー、↓キーを押します。
ワープ選択で一気に表が選択されたので、Ctrlキーを押したままCキーを押してコピーします。

ワープ選択についてはこちらの記事で解説しています。
もっと詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。

コピーされたら別のシートに移動して、表を作成したい位置にアクティブセルを合わせます。
今回は「A1セル」にカーソルを合わせます。

カーソルを合わせたらAltキー、Eキー、Sキーを順番に押します。
すると「形式を選択して貼り付け」が表示されるので、Tキーを押して「書式」を選択しEnterキーを押します。

書式だけが貼り付けられたので、データを入力します。

書式と同様に「10万円以下の場合は背景が青になる」という条件も反映されました。

条件付き書式をコピーする方法1:ルールの管理から適用範囲を変更する
最後に「条件付き書式ルールの管理」から適用範囲を変更する方法を解説します。
「条件付き書式ルールの管理」は、条件付き書式の内容や適用範囲をまとめて確認・編集できる機能です。
適用範囲を変更することで、同じ条件を複数セルにも適用できます。
「条件付き書式ルールの管理」はショートカットキーのAlt+H+L+Rを使って開くことができます。
今回も「売上が10万円以下の場合は背景が青になる」ように条件が設定されている以下の表を使っていきます。
この表では、条件の適用範囲が「A1~B7セル」となっています。
条件を「A8セル」と「B8セル」にも適用させて、適用範囲を「A1~B8セル」に変更していきます。

まず条件付き書式のルールが設定されている表にアクティブセルを合わせます。
*この表の場合「A2~B7セル」の中であればどこのセルでも構いません。
Altキー、Hキー、Lキー、Rキーを順番に押して「条件付き書式設定ルールの管理」を表示させます。
そのままTabキーを6度押して「適用先」が変更できる状態にします。

緑の点線で囲まれている範囲が条件の適用範囲になります。
この緑の点線を広げて「A8~B8セル」にも条件を適用させていきます。

Shiftキーを押したまま矢印キーを押すことで緑の点線が広がります。
Shiftキーを押したまま↓キーを押して「A2セル~B8セル」まで範囲選択したらEnterキーを押します。

「A8セル」に商品G 「B8セル」に30000と入力します。
条件が反映され「A8セル」と「B8セル」が青色で塗りつぶされました。

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