偏差値の求め方
偏差値=標準化変量×10+50
4つのステップ
①平均を求める
=AVERAGE(数値範囲)
②標準偏差を求める
=STDEV.P(数値範囲)
③標準化変量を求める
=STANDARDIZE(値, 平均, 標準偏差)
④偏差値を求める
=標準化変量*10+50
Excelで偏差値を直接求めることができる関数は存在しませんが、STANDARDIZE(スタンダーダイズ)関数を使うことで簡単に記述できます。
この記事ではExcelCamp講師が研修で実際に説明している手順に沿って、解説いたします。
偏差値の計算方法は?
偏差値の求め方
偏差値=標準化変量×10+50
偏差値は日本では馴染み深い数値かもしれませんが、海外では頻繁に使われるものではありません。
そのため専用の関数は存在せず、複数の関数を組み合わせて計算する必要があります。
必要となる関数は以下の3つです。
・「標準化変量」を計算するSTANDARDIZE関数
・「平均」を計算するAVERAGE関数
・「標準偏差」を計算するSTDEV.P関数
偏差値は「標準化変量」に10を掛けて50を足した数値です。
標準化変量を計算するために「平均」と「標準偏差」を計算する必要があります。
この記事では以下「中学生の国語の点数」を例に、偏差値の計算方法を具体的に解説します。
Excelで偏差値を計算する4つのステップ
ステップ1:平均を求める
平均の求め方
=AVERAGE(数値範囲)
まずは全員の国語の点数の平均を求めます。
AVERAGE関数を使って以下のように書いてください。
最後にEnterキーを押して、平均の計算は完了です。
AVERAGE関数はAltキー、Mキー、Uキー、Aキーを順番に押すことで最速で記述できます。
ただ書ければいいだけではなく、Excelの操作効率も高めたい方はぜひ以下の記事をご確認ください。
ステップ2:標準偏差を求める
標準偏差の求め方
=STDEV.P(数値範囲)
次に標準偏差を求めます。
標準偏差は母集団を対象とするSTDEV.P関数を使って以下のように書きます。
書き方はAVERAGE関数同様、計算したい範囲を選択するだけです。
書き終わったらEnterキーを押せば、ステップ2も完了となります。
ステップ3:標準化変量を求める
標準化変量の求め方
=STANDARDIZE(値, 平均, 標準偏差)
次に、ステップ1とステップ2で求めた平均、標準偏差を使って標準化変量を求めます。
STANDARDIZE(スタンダーダイズ)関数を使って、次のように書きます。
=STANDARDIZE(値, 平均, 標準偏差)
=STANDARDIZE(C5, $C$12, $C$13)
値:C5(生徒それぞれの点数)
平均:$C$12(行列を絶対参照)
標準偏差:$C$13(行列を絶対参照)
となります。Enterキーを押すと計算結果が表示され、下にコピーすることで全生徒分の計算ができます。
関数を下にコピーしても「平均」と「標準偏差」の参照セルは変わらないため、F4キーを使って行と列の絶対参照($マーク)をつけることがポイントです。
絶対参照の意味やポイントは以下の記事で詳しく解説しています。
また、上に書いた関数を最速で下にコピーするテクニックとして、
・移動と選択の基本「急がば回れ」
・下にコピーするショートカット「Ctrl&D」
この2つを組み合わせて使うのが最速です。こちらも詳しくは下記の記事「便利技②」で紹介していますので、ぜひ合わせてご確認ください。
ステップ4:偏差値を求める
偏差値の求め方
=標準化変量×10+50
最後に偏差値を求めます。
標準化変量に10を掛けて50を足せば偏差値になるので、以下のように書きます。
正しく書けていることを確認したら、Enterキーで式を確定します。
最後に急がば回れ→Ctrl&Dで書いた式を下の全生徒にコピーすれば偏差値の計算は完了です。
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