母集団を対象とする標準偏差
=STDEV.P(数値範囲)
※Excel2010以降のバージョン対応
=STDEVP(数値範囲)
※Excel2010以前のバージョン対応
標本を対象とする標準偏差
=STDEV.S(数値範囲)
※Excel2010以降のバージョン対応
=STDEV(数値範囲)
※Excel2010以前のバージョン対応
Excelで標準偏差を求めたいときにはSTDEV(スタンダードディビエーション)系の関数が便利です。
母集団を対象にしたいときにはSTDEV.P関数、標本を対象にしたいときはSTDEV.S関数ですが、Excel2010以前のバージョンと互換性を持たせたい場合はそれぞれSTDEVP関数、STDEV関数を使います。
この記事ではExcelCamp講師が研修で実際に説明している手順に沿って、解説いたします。
母集団を対象にする標準偏差を求める:STDEV.P関数
STDEV.P関数
母集団を対象とした標準偏差を求める。
書き方:=STDEV.P(数値範囲)
母集団を対象に標準偏差を求める場合はSTDEV.P関数を使います。
例えば「全国の中学生の国語の点数」について標準偏差を求めたい場合、
・全国の中学生=母集団
・東京都千代田区の中学生=標本
となります。
関数の書き方は以下のとおりです。
まず=stと書きます。すると関数候補の2番目にSTDEV.P関数が表示されます。
「STDEV.P」とすべて書く必要はありませんので、もっとも簡単に書く方法を紹介します。
↓キーを1回押してSTDEV.P関数にカーソルを移動し、Tabキーを押します。
これで関数が自動で記入されます。
あとは標準偏差を計算したい範囲を選択します。
最後の)は書かずに、そのままEnterキーを押します。
無事標準偏差が計算できました。
補足1:標準偏差の計算式について
標準偏差は上記の計算式で計算できます。
ルートの中身は分散の計算式と同じなので「分散は標準偏差を2乗したもの」となります。
補足2:STDEVP関数について
よく似た関数でSTDEVP関数というものも存在します。
名前は「.(ドット)」が入るかどうかの違いで、式の書き方は全く同じですが、対応しているExcelのバージョンが異なります。
・Excel2010以降のバージョンであればSTDEV.P関数を使えます。
・Excel2010以前のバージョンであればSTDEVP関数を使います。
機能は全く同じなので、どこまで互換性を持たせたいかによって使い分けてくださいね。
標本を対象にする標準偏差を求める:STDEV.S関数
STDEV.S関数
標本を対象とした標準偏差を求める。
書き方:=STDEV.S(数値範囲)
標本を対象に標準偏差を求める場合はSTDEV.S関数を使います。
ある母集団に対して、一部抜き出した集団を標本と呼びます。
式の書き方はSTDEV.P関数と同じなので、詳しくは上の見出しの内容を参照してください。
補足:STDEV関数について
Excel2010以前で使用されていた関数にSTDEV関数というものがあります。
STDEV.S関数同様に標本標準偏差を求めるための関数で、式の書き方は全く同じです。
・Excel2010以降のバージョン:STDEV.S関数
・Excel2010以前のバージョン:STDEV関数
こちらも、Excelシートにどこまで互換性を持たせたいかによって関数を使い分けてください。
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