数値セルに現れる「E」について
・数字が大きすぎる時に表示される
・「1E+7」「1.23E+8」「2E+14」など
表示の意味
1E+7:1×10の7乗(10,000,000)
1.23E+8:1.23×10の8乗(123,000,000)
2E+14:2×10の14乗(200,000,000,000,000)
表示を数値に戻す方法
・Alt+H+K(順番に押す)
・Ctrl&Shift&1(同時に押す)
※数値を桁区切り(カンマ表記)にするショートカット
「#NUM!」について
・Excelで処理できないほど大きな数字の時に表示される
・約1.79E+308以上の数字(1.79×10の308乗)
・64ビットで扱える数字の限界
Excelで数値を計算していると「1E+8」や「#NUM!」と表示されることがあります。これは扱う数字が大きい場合に現れる表記ルールです。
この記事ではEと#NUM!の表記ルールと対処法などを解説します。
この記事ではExcelCamp講師が研修で実際に説明している手順に沿って、解説いたします。
「1E+8」などの数値表記の意味
数値を計算しているとたまに出てくる「E」は、セルの列幅に対して扱う数値が大きすぎる時に表記される特別な数字の表記ルールです。
「1E+7」は1×10の7乗、「1E+8」は1×10の8乗と同じ意味になります。
Eを含む表記 | 意味 | 実際の数値 |
---|---|---|
1E+7 | 10の7乗 | 10,000,000(1000万) |
1E+8 | 10の8乗 | 100,000,000(1億) |
1.23E+8 | 1.23×10の8乗 | 123,000,000 |
Eを含む表記を数値表記に戻す方法
数値を桁区切りに変更する
方法①:Alt+H+K
※Altキー、Hキー、Kキーを順番に押します。
方法②:Ctrl&Shift&1
※CtrlキーとShiftキーを押しながら数字の1キーを押します。
数値がEが含まれる表記になった時には、上記のショートカットで数値を桁区切りに変更することで数値のみの表記に戻すことができます。
表記を戻したいセルの範囲を選択し、上記どちらかのショートカットを入力します。
すると数値が全てカンマ区切りになり、Eを含む表記が解消されます。
もし桁区切りにしたときに「######」と表記される場合は、
Alt+H+O+Iで列幅の自動調整をすることで正しく表示されます。
数値を桁区切りに変更するアイコンはホームメニューにもあります。
ただマウスでクリックする操作はとても非効率なので、なるべくAlt+H+KかCtrl&Shift&1のショートカットで操作する癖をつけてください。
さらに数字が大きい時に表示される「#NUM!」について
Excel(エクセル)では、64ビットで扱える数字以上の巨大な数字の計算をすることができません。
具体的には約1.79×10の308乗以上の数字の演算ができず、「#NUM!」というエラーが表示されます。
「1E+8」のようにただ数字を省略しているわけではなく、「Excelでは扱えない数値」に対するエラーです。
なので数字を桁区切りにしたところで表記を戻すことはできません。多くの場合は関数の書き方に誤りがあるはずなので、式が正しいか確認してみてください。
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