エクセルで数式を正しく書いたつもりなのに#VALUE!というエラーが出てしまった経験はありませんか。
数式内や参照元のセルに問題があるときに表示されるエラーです。
この記事ではエクセルで「#VALUE!」が出てしまうよくある原因やエラーの特定法、対処法について解説します。
ExcelCamp講師が研修で実際に説明している手順に沿って、解説いたします。
「#VALUE!」がでる原因と特定方法
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「#VALUE!」とは
数式や参照元のセルの数式に問題があるときに表示されるエラー
「#VALUE!」が出てしまうよくある原因は以下のとおりです。
よくある原因1:四則演算なのに「文字列」が参照されている
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四則演算なのに文字列が参照されているケースが、状況としては一番多いかと思います。
たとえば上の例のようなエラーがあったとします。
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原因の特定方法と一緒に確認していきましょう!
まずはF2キーでセルの中に入り、関数の内容を確認します。
※PCによってはFnキーを押しながらF2キーを押します
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セルの中に入ると、関数でどこのセルを参照しているのかが視覚的にわかります。
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赤いセル参照が間違っていますよね。本来はM9セルではなく、ひとつ下のM10セルを参照するべきです。
このように「足す」「引く」「掛ける」「割る」など四則演算の式に文字列を入れてしまうと「#VALUE!」エラーが出てしまいます。
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セル参照を正しい位置に修正して、Enterキーを押せば無事エラーが治りました。
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よくある原因2:関数の指定方法に間違いがある
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次に多い原因は、関数の指定方法に間違いがあるケースです。
たとえば上の例ではVLOOKUP関数を書いていますが、#VALUE!エラーが出てしまっています。
すかさずF2キーで関数の数式を確認します。
※PCによってはFnキーを押しながらF2キーを押します
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すると、「列番号」が設定されていないことが確認できました。
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指定すべき項目を飛ばしている、間違えた入力をしている場合にも「#VALUE!」エラーが表示されてしまいます。
列番号に正しく「2」と記入してEnterキーを押すと、無事エラーが修正できました。
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このようにエラーが出たら「まずセルの中身をF2で確認する」を習慣にしていただきたいです。
エラーの原因は状況によって異なるため、
・数式の書き方に問題がないか
・参照しているセルに文字列がないか
などひとつずつ注意深く確認することで原因が特定できるはずです。
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「#VALUE!」エラーが出てしまったときの対処方法
エラーの対処方法
最優先:F2キーでセルの中身を見て、原因を特定し修正する
その他:IFERROR関数でエラー時の表示を変更する
「#VALUE!」にかぎらずエラーが出てしまったときの対処方法として、もっとも大切なのは原因の特定と解決です。
このあとに説明するIFERROR関数を使う前に、まずはエラーが出ない状態にできないかきちんと確認をするべきです。
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エラーは「正しい計算ができていない証拠」ですので、放置してしまうと分析結果に大きな狂いを生じる可能性があります。
IFERROR関数はあくまで「エラーを許容できると判断した場合のみ」使用してください。
IFERROR関数の使い方
エラーが出た際の表示形式を自由に変更できる関数
=IFERROR(値,エラーの場合の値)
エラーの場合の値:“-“(半角ハイフン)か空白が推奨
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IFERROR関数は「もし数式の結果がエラーだったら、この文字を表示させてね」という指定ができる関数です。
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画像のように、数式をIFERROR関数で囲うように書きます。
エラーのときの表示は「-」か「空白」を推奨します。
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ただし何度も繰り返すようですが、第一優先はエラーの原因特定と解消です。
IFERROR関数はエラーの「根本的解決」にはなっておらず、あくまで見た目上エラーを見えなくしているだけです。
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