エクセルで再計算をするショートカット2種類と計算結果が反映されないときの対処法を解説

再計算する方法
すべてのシートを再計算する:(Fn&)F9
開いているシートのみ再計算する:Shift&(Fn&)F9
※PCによってはFnキーも押しながらF9キーを押す必要があります

計算結果が反映されないときの対処法
「数式」メニューから「計算方法の設定」を自動にする。
ショートカットで設定する方法:Alt+M+X+A
Altキー、Mキー、Xキー、Aキーをそれぞれ順番に押します。

エクセルで計算方法の設定が「手動」になっていると、数式を修正しても即座に結果が反映されません。

「再計算」を行うことで計算結果が表示されます。

また「数式」メニューにある「計算方法の設定」を手動から自動に変更することで、再計算を押さずとも計算結果が即座に反映されるようになります。

この記事では2種類ある再計算を最速で行うためのショートカットと両者の機能の違い、そもそも計算方法の設定を「手動」「自動」と切り替えるメリット・注意点について解説します。

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目次

エクセルのデフォルト設定では「自動で再計算」されている

エクセルの再計算は「数式」メニュー内の「再計算実行」というボタンから行えます。

しかし、これまで使う機会がなかった方も多いのではないでしょうか。

通常エクセルのデフォルト設定では、自動で再計算されるようになっているからです

たとえば以下のように、数字を変えれば「再計算実行」ボタンを押さずとも、勝手に再計算が行われる設定になっています。

セル参照で「1+2」という数式を書いています
数値2を「5」に書き換えてみます。すると
即座に計算結果も「1+5」の答えである「6」に書き換わります

これが「自動で再計算されている状態」です。

ExcelCamp講師 野沢先生

皆さんおなじみのExcelの機能ではないでしょうか。

厳密にいうと、「数式」メニューにある「計算方法の設定」がデフォルトで「自動」に設定されています。

そのため普段Excelを使用していて「再計算」という機能をあまり意識しないことも多いです。

しかし、この設定が「自動」ではなく「手動」になっているExcelファイルがたまに存在します。

ExcelCamp講師 野沢先生

一見「自動のほうが便利」だと思えますが、

状況によっては手動に設定しておいたほうがいい場面があります。

「計算方法の設定」が手動になっている場合の再計算の方法

膨大なデータを扱っているExcelシートの場合、毎回自動で再計算されてしまうとフリーズの原因になります。

なので、あえて計算方法の設定を「手動」にしているシートがよくあります。

その場合は文字通り手動で再計算を行う必要があります

ExcelCamp講師 野沢先生

手動で再計算を行うためには、数式メニューから「再計算実行」をクリックすれば良いのですが、

せっかくこの記事をご覧頂いているので

ExcelCamp流に「最速ショートカット」でぜひ操作してみてください。

再計算を最速で行う2種類のショートカット

再計算する方法
すべてのシートを再計算する:(Fn&)F9
開いているシートのみ再計算する:Shift&(Fn&)F9
※PCによってはFnキーも押しながらF9キーを押す必要があります

再計算を手動で行うショートカットは2種類あります。

すべてのシートを一気に再計算したい場合は、F9キーを押します。
※PCによってはFnキーを押しながらF9キーを押します

Excel_すべてのシートを再計算する_ショートカット

計算方法の設定が「手動」になっていると、数値を変更しても即座に計算結果が反映されません。

数値2を変更したのに、足し算の結果が反映されない

ここでF9キーを押します。

すると足し算の結果が正しく「6」と反映されました。

ExcelCamp講師 野沢先生

F9での再計算は「すべてのシート」で再計算が実行されます

そのためSheet1~Sheet10まであるExcelの場合、10枚のシートがすべて再計算されることになります。

そこまで容量が大きくないExcelファイルであれば、特に気にせず「再計算はF9キー」と覚えてしまって問題ありません。

しかし膨大なデータを保有しているExcelファイルの場合、すべてのシートを一気に再計算してしまうとこれもフリーズの原因になりかねません

その場合はShiftキーも押しながらF9キーを押します
※PCによってはShiftキーとFnキーを押しながらF9キーを押す

ExcelCamp講師 野沢先生

Shiftキーも同時に押すことで、今開いているシートのみが再計算されます

Sheet1~Sheet10まであるExcelでも、今「Sheet3」を開いている場合はSheet3のみが再計算されることになります。

シートがフリーズすると、編集内容が保存されずにExcelファイルが閉じられてしまう可能性もあります。

そのような自体を避けるためにも、再計算のショートカットは状況に応じて使い分けることをおすすめします。

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計算結果が即座に反映されないときの対処法

上記で紹介したように、ほとんどの場合は計算方法の設定が「手動」になっていることが原因なので、「自動」に切り替えることで対処できます。

ExcelCamp講師 野沢先生

「自動」に切り替える際には、シートのデータ容量的に切り替えても大丈夫なのか、必ず確認をしてください!

「計算方法の設定」を切り替えるショートカットは以下です。

「計算方法の設定」を切り替える方法
自動」に設定する:Alt+M+X+A
手動」に設定する:Alt+M+X+M
Altキー、Mキー、Xキー、A(M)キーをそれぞれ順番に押します。

それぞれAltキーを押すと表示されるショートカットのガイドを辿っているだけです。

ExcelCamp講師 野沢先生

「自動」はオートマなのでA
「手動」はマニュアルなのでM
と覚えるとわかりやすいです。

もう1つありえる原因:数式が表示されている

特にセルの中を編集状態にしていないのに、計算結果ではなく式が表示されてしまっているケースもたまにあります。

これは同じく「数式」メニュー内にある「数式の表示」がオンになっていることが原因です

ExcelCamp講師 野沢先生

シートに書いている数式の中身を一気に見られる便利な機能なのですが、この場合も見た目上、計算結果が反映されていないように見えます

対処法としては数式メニューから「数式の表示」をクリックしてオフにするか、CtrlキーとShiftキーを押しながら@キーを押すことでオンオフを切り替えられます。

Excel_数式の表示_ショートカット
ExcelCamp講師 野沢先生

CtrlキーとShiftキーを同時に押すショートカットはいくつか種類があるので、間違えて@キーを触ってしまって数式の表示がオンになってしまうことがあるのかもしれませんね。

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