Excel(エクセル)で標本分散と不偏分散を簡単に求める方法を解説!VAR.P関数・VAR.S関数

母集団を対象とする分散(標本分散)
=VAR.P(数値範囲)
※Excel2010以降のバージョン対応

=VARP(数値範囲)
※Excel2010以前のバージョン対応

標本を対象とする分散(不偏分散)
=VAR.S(数値範囲)
※Excel2010以降のバージョン対応

=VAR(数値範囲)
※Excel2010以前のバージョン対応

Excelで分散を求めたいときにはVAR(バリアンス)系の関数が便利です。

母集団を対象にする「標本分散」を求めるにはVAR.P関数、標本を対象にする「不偏分散」を求めるにはVAR.S関数を使いますが、Excel2010以前のバージョンと互換性を持たせたい場合はそれぞれVARP関数VAR関数を使います。

この記事ではExcelCamp講師が研修で実際に説明している手順に沿って、解説いたします。

ExcelCampはExcel初心者・苦手な方のための研修です。
・たった1日でExcel操作が「激変」します。
・講義中に反復練習するから、その場でExcelが得意になります。
・延べ10,000名以上が参加し、満足度は9.71(10点満点)です。

目次

母集団を対象にする分散(標本分散)を求める:VAR.P関数

VAR.P関数
母集団を対象とした分散(標本分散)を求める。

書き方:=VAR.P(数値範囲)

母集団を対象に分散を求める場合はVAR.P関数を使います。

例えば「全国の中学生の国語の点数」について分散を求めたい場合、

・全国の中学生=母集団
・東京都千代田区の中学生(一例)=標本

となります。

関数の書き方は以下のとおりです。

まず=varと書きます。すると関数候補の1番上VAR.P関数が表示されます。

ExcelCamp講師 野沢先生

VAR.Pとすべて記述する必要はありませんので、もっとも簡単に書く方法を紹介します。

Tabキーを押すことで、自動で関数名を記述できます。

あとは標本分散を計算したい範囲を選択します。

最後の)は書かずに、そのままEnterキーを押します

無事標本分散が計算できました。

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・たった1日でExcel操作が「激変」します。
・講義中に反復練習するから、その場でExcelが得意になります。
・延べ10,000名以上が参加し、満足度は9.71(10点満点)です。

補足1:分散の計算式について

分散は上記の計算式で計算できます。

よく似たものとして「標準偏差」がありますが、標準偏差は「分散にルートを取ったもの」です。

補足2:VARP関数について

よく似た関数でVARP関数というものも存在します。

名前は「.(ドット)」が入るかどうかの違いで、式の書き方は全く同じですが、対応しているExcelのバージョンが異なります

・Excel2010以降のバージョンであればVAR.P関数を使えます。
・Excel2010以前のバージョンであればVARP関数を使います。

ExcelCamp講師 野沢先生

機能は全く同じなので、どこまで互換性を持たせたいかによって使い分けてくださいね。

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・たった1日でExcel操作が「激変」します。
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・延べ10,000名以上が参加し、満足度は9.71(10点満点)です。

標本を対象にする分散(不偏分散)を求める:VAR.S関数

VAR.S関数
標本を対象とした分散(不偏分散)を求める。

書き方:=VAR.S(数値範囲)

標本を対象に分散を求める場合はVAR.S関数を使います。

ある母集団に対して、一部抜き出した集団を標本と呼びます。

式の書き方はVAR.P関数と同じなので、詳しくは上の見出しの内容を参照してください。

補足:VAR関数について

Excel2010以前で使用されていた関数にVAR関数というものがあります。

VAR.S関数同様に不偏分散を求めるための関数で、式の書き方は全く同じです。

・Excel2010以降のバージョン:VAR.S関数
・Excel2010以前のバージョン:VAR関数

ExcelCamp講師 野沢先生

こちらも、Excelシートにどこまで互換性を持たせたいかによって関数を使い分けてください。

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