関数解説
・四捨五入:=ROUND(数値,桁数) ※基本使わない
・切り上げ:=ROUNDUP(数値,桁数)
・切り捨て:=ROUNDDOWN(数値,桁数)
四捨五入におすすめショートカット
Alt+H+K:整数部分で四捨五入してカンマ(,)を付ける(マイナスは赤字)
Ctrl&Shift&1:整数部分で四捨五入してカンマ(,)を付ける(マイナスは黒字)
Alt+H+0:表示桁数を増やす
Alt+H+9:表示桁数を減らす
※「+」は順番押し、「&」は同時押しのショートカットです。
Excelにはリストの小数点以下を四捨五入、切り上げ、切り捨てする関数が存在します。
ROUNDUP関数(切り上げ)、ROUNDDOWN関数(切り捨て)はよく使うので覚えることをおすすめしますが、ROUND関数(四捨五入)は代用できる便利なショートカットがあるので、基本使いません。
この記事では四捨五入におすすめのショートカット、ROUND関数(四捨五入)、ROUNDUP関数(切り上げ)、ROUNDDOWN関数(切り捨て)の機能説明、使い方、効率よく入力する技術をExcelCamp講師が解説しています。
この記事ではExcelCamp講師が研修で実際に説明している手順に沿って、解説いたします。
関数の入力順序は覚える必要ありません。
ガイドが出てきてくれるので、ガイドを見て思い出せるようになればOKです。
この記事に重要ポイントをすべてまとめたので、もし不安な方は記事をブックマーク頂くと便利です。
数字を四捨五入、切り捨て、切り上げする関数
関数解説
・四捨五入:=ROUND(数値,桁数) ※基本使わない
・切り上げ:=ROUNDUP(数値,桁数)
・切り捨て:=ROUNDDOWN(数値,桁数)
Excelで数値を四捨五入する関数はROUND関数、切り上げる関数はROUNDUP関数、切り下げる関数はROUNDDOWN関数です。
この内ROUND関数は基本使用せず、四捨五入に便利なショートカットの利用を強くおすすめします。
(基本使わない)四捨五入する「ROUND関数」の入力方法を解説
ROUND関数(ラウンド関数)は数値を四捨五入できる関数です。
関数内の式は「数値,桁数」の順番で記入していきます。
「数値」はセル参照でも直接数字を入力しても構いません。
「桁数」は入力方法にルールが存在します。以下「123.456」という数値を例に表にまとめました。
桁数 | 意味 | 書き方 | 結果 |
---|---|---|---|
2 | 小数第3位を四捨五入 | =round(123.456,2) | 123.46 |
1 | 小数第2位を四捨五入 | =round(123.456,1) | 123.5 |
0 | 小数点以下を四捨五入 | =round(123.456,0) | 123 |
-1 | 1の位を四捨五入 | =round(123.456,-1) | 120 |
-2 | 10の位を四捨五入 | =round(123.456,-2) | 100 |
どの関数も入力順序は同じです。
また桁数のルールはROUNDUP関数でもROUNDDOWN関数でも共通です。
切り上げる「ROUNDUP関数(ラウンドアップ関数)」の入力方法を解説
小数点以下を切り上げたいときには、ROUNDUP関数を使用します。
=ROUNDUP(数値、桁数 と書き、ROUNDDOWN関数と同じく、切り上げたい数字に合わせて桁数を入力します。
例えば整数に揃えたい場合は、桁数は0を入力します。
関数内の式は「数値,桁数」の順番で記入していきます。「123.456」という数値をROUNDUP関数で計算すると、桁数ごとに以下の結果になります。
桁数 | 意味 | 書き方 | 結果 |
---|---|---|---|
2 | 小数第3位を切り上げ | =roundup(123.456,2) | 123.46 |
1 | 小数第2位を切り上げ | =roundup(123.456,1) | 123.5 |
0 | 小数点以下を切り上げ | =roundup(123.456,0) | 124 |
-1 | 1の位を切り上げ | =roundup(123.456,-1) | 130 |
-2 | 10の位を切り上げ | =roundup(123.456,-2) | 200 |
例えばコストのシミュレーションを作るときは、数値を少し多めに見積もりたいのでROUNDUP関数を使うことがあります。
切り捨てる「ROUNDDOWN関数(ラウンドダウン関数)」の入力方法を解説
ROUNDDOWN関数は小数点以下を切り捨てできる関数です。
=ROUNDDOWN(数値、桁数 と入力します。
)は入力しなくても計算されるので、書かずにEnterキーを押しても大丈夫です。
桁数の部分は、整数のみ表示して小数点以下を全て切り捨てたい場合は、0を入力します。
関数内の式は「数値,桁数」の順番で記入していきます。「123.456」という数値をROUNDDOWN関数で計算すると、桁数ごとに以下の結果になります。
桁数 | 意味 | 書き方 | 結果 |
---|---|---|---|
2 | 小数第3位を切り捨て | =rounddown(123.456,2) | 123.45 |
1 | 小数第2位を切り捨て | =rounddown(123.456,1) | 123.4 |
0 | 小数点以下を切り捨て | =rounddown(123.456,0) | 123 |
-1 | 1の位を切り捨て | =rounddown(123.456,-1) | 120 |
-2 | 10の位を切り捨て | =rounddown(123.456,-2) | 100 |
ROUND関数より便利な「四捨五入」のショートカット
Alt+H+K:数字の表示形式を桁区切りスタイルにする(マイナスは赤字)
Ctrl&Shift&1:数字の表示形式を桁区切りスタイルにする(マイナスは黒字)
※「+」は順番押し、「&」は同時押しのショートカットです
数値の四捨五入はROUND関数よりもこちらのショートカットが便利です。
ROUND関数の使い方が知りたい方は、こちらから見出しに移動できます。
四捨五入したい数値のセルを選択して、Altキー、Hキー、Kキーを順番に押します。
すると小数点以下が四捨五入され、数字がカンマ区切りになります。
ROUND関数で書くと=ROUND(B2:B3,0)となりますが、ショートカットで書いたほうが圧倒的に速くて便利です。
さらにAlt+H+Kはマイナスの数値を自動で赤色にしてくれる機能もあります。
マイナスの数値の色を変えたくない場合は、CtrlキーとShiftキーと数字の1キーを同時に押してください。
マイナスの数値の色以外は、Alt+H+Kと全く同じ機能です。
Alt+H+Kと、Ctrl&Shift&1。
2つの機能の違いを理解して使い分けている方がもしいたら、かなりのExcelマニア(変態)ですね笑。
四捨五入後の「表示桁数」を増やす、減らすショートカット
表示桁数を増やす:Alt+H+0
表示桁数を減らす:Alt+H+9
四捨五入したあとに表示する桁数を調整するには上記のショートカットが便利です。
小数点以下の表示桁数を増やす、減らす操作はホームメニュー内のアイコンにあります。
ショートカットで操作すると、
表示桁数を増やす:Altキー、Hキー、0キーを順番に押す
表示桁数を減らす:Altキー、Hキー、9キーを順番に押す
となります。以下パーセント表示の数値の表示桁数を減らす操作をしてみます。
Alt+H+9を一度行うと、一番右側の数字が四捨五入されて表示が「12.3%」に変わります。
セルに入っている値は「12.34%」のままです。
あくまで表示される桁数のみを変更するショートカットです。
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