エクセル(Excel)で行列を瞬時に入れ替える方法!コピペか関数か。プロが実務で使うテクニックを解説

エクセルの作業で、行と列の入れ替えに時間がかかって困ってはいないでしょうか。
この記事では、ショートカットや関数を使って簡単に行列を入れ替える方法についてまとめています。

ExcelCamp講師が研修で実際に説明している手順に沿って内容を解説いたします。

ExcelCampはExcel初心者・苦手な方のための研修です。
・たった1日でExcel操作が「激変」します。
・講義中に反復練習するから、その場でExcelが得意になります。
・延べ10,000名以上が参加し、満足度は9.71(10点満点)です。

目次

行列の入れ替え方法1:形式を選択して貼り付け

エクセルで行と列を入れ替える基本的なやり方は、形式を選択して貼り付けを使う方法です。

形式を選択して貼り付けの特徴

・簡単で迅速に行列を入れ替えられる
・元のデータが変更されても貼り付けたデータには反映されない。

形式を選択して貼り付けは、ショートカットキーを使うことで、効率よく簡単に行うことができます。

形式を選択して貼り付けのショートカットキーはAlt + E + S + Eです。

まず、行と列を入れ替えたいデータ表を選択します。
選択したらCtrlキーを押したままキーを押してコピーします。

データ表を作成したいセルにカーソルを合わせて、Altキー、Eキー、Sキーを順番に押します。
すると、形式を選択して貼り付けの画面が表示されます。

そのままEキーを押して行/列の入れ替えを選択します。
値だけを貼り付けたい場合はVキー罫線を除くすべてを貼り付けたい場合はXキーを追加で押します。
選択したらEnterキーを押します。

データ表の行と列が入れ替わりました。

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行列の入れ替え方法2:TRANSPOSE関数

行列を入れ替える方法の2つ目は、TRANSPOSE関数を使った方法です。

TRANSPOSE関数の特徴

・元のデータを変更すると入れ替え先のデータも変更される
・数値データだけでなく、数式や計算式も反映される

TRANSPOSE関数は、スピルが使用できる場合とできない場合で操作方法が異なります。

ExcelCamp講師 野沢先生

スピルとは、特定の関数を使用した際に、一つのセルに入力した数式が自動的に複数のセルに拡張して表示される仕組みのことです。

スピルはMicrosoft365とExcel2021でしか使うことができません。
なので、ここではスピルが使用できる場合、使用できない場合に分けて解説していきます。

スピルが使用できる場合

最初にスピルが使用できる場合のTRANSPOSE関数の使い方を解説します。

スピルが使用できる場合の手順

TRANSPOSE関数の式を入力する
②参照範囲を選択する
③Enterで式を確定させる

以下のデータ表の行と列を入れ替えていきます。

まず、データを表示させたいセルにカーソルを合わせて、=trと入力します。
すると、候補の一番上にTRANSPOSE関数が表示されるので、そのままTabキーを押します。

続いて、行列を入れ替えたい参照範囲を選択します。
すべての表のデータの行と列を入れ替えるのでC2からH5のセルを選択します。
*Cの列だけなど入れ替えたい行と列だけ選択することも可能です。

選択したらEnterキーを押します。

行と列を入れ替えたデータが作成されました。

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スピルが使用できない場合

次にスピルが使用できない場合のTRANSPOSE関数の使い方を解説します。

スピルが使用できない場合の手順

TRANSPOSE関数を入力したい範囲を選ぶ
TRANSPOSE関数の式を入力する
③参照範囲を選択する
④Ctrl&Shift&Enterで式を確定させる

今回も以下の表から行と列を入れ替えていきます。

まず、最初に行と列を変換したい範囲を選びます。
元のデータ表は4行と6列の表となっているので、変換させたい範囲は6行、4列となります。

範囲を選択したら=trと入力します。
すると、候補の一番上にTRANSPOSE関数が表示されるので、そのままTabキーを押します。

続いて、行列を入れ替えたい参照範囲を選択します。
すべての表のデータの行と列を入れ替えるのでC2からH5のセルを選択します。
選択したらCtrlキーとShiftキーを押したままEnterキーを押します。

行と列を入れ替えたデータが作成されました。

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